小脳障害(小脳形成不全)の猫 -ハル- 13-もう一度考えてみる
第2章 検索・試作・模索。そして捜索と創作。 ー5ー
「重すぎて使い物にならない」とはわかっていても、
歩行器の作成方針の参考にはなるだろう、と試作3号機にキャスターをつけてみる事に。
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材料にしているグレーのものは「排水用塩ビパイプ」です。
これにしたのは
・カットが楽
・直角や分岐などのアタッチメントが豊富で、自由な組み立てが可能
・安い(重要)
だったからです。w
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試したことは以下。
適度な厚さのある木材に、キャスターをつけるための目印をつける。
そして、塩ビパイプの止水アタッチメントのセンターに穴を開けて板に固定。
キャスターを目印に合わせて固定。
試作3号機に、出来上がった足をはめる。
できたー!
サイズデカすぎー!www
・・・orz
多分、「やりたい事と方向性と形状」は間違ってない。
・・・はず。
・・・が、なんかもう「いろんな誤差」が積み重なりすぎて
手に負えないモノに・・・。
もう一度、素材から見直し決定。
2015年6月5日 8時ごろ撮影
ハーネスを作りたくて、試しに着て欲しかったのだけども・・・。
ーもしかして・・・?!ー
ふらつき以外は本当に問題もなく大きくなってくれている。
猫じゃらしを追いかけることもできる(が、数歩で転ぶ)し、抱え込んでのケリケリもできる。
ジャンプも、おちりフリフリからの飛びかかり(後、顔面着地)もできる。
「もう2度と毛が生えないかも!どうしよう!!」
と戦々恐々としていた下半身のただれも落ち着き、産毛が復活してきた。
もしかしてさ・・・
めちゃくちゃ心配して半泣きになったりもしたんだけどさ、
ふらつき以外は何の問題もないんじゃないの?
毛も生えたし。w(そうじゃない)
これだけ暴れて元気で、なんか不都合ある?
ジャンプ出来てるってことは、
脚を動かす制御が出来てて、筋肉も付いてきてるんだよね。
あとはバランス感覚?
・・・だけ?!
2015年6月2日 12時ごろ撮影
下の牙部分の乳歯が生え揃った頃
ー見方が変わるー
私としては。
健常猫(ユウナ)を見てるから、
ハル(仮)に「とんでもない不自由」があるように見える。
ふらふらしてるし、ぶつかるし、転ぶし。
ご飯を食べるのもうまく定まらなくて、何をするにも大変そう。
と思ってる。
もしも、猫生の途中でこうなったのなら、
ハル(仮)自身も不自由を感じるだろうと思う。
でもこの子は「生まれつきこの状態」。
つまり、不自由を感じる比較がない。
おそらくだけど、「こういうもの」という認識ではないだろうか?
「どうにかしてあげたい」
とか思ってキリキリしなくても、この様子だと
「どうにかなる」
んじゃないだろうか?
「どうにもならない時」
に私が手伝えばいいんじゃないだろうか?
歩行器についてはもう一度
「素材以前に根本から全てを考え直す」必要がある、と思った。
2015年6月2日 12時ごろ撮影
今気づいたのですが、手の指が長い。w
ー続ー
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