小脳障害（小脳形成不全）の猫　-ハル-　55　メリットとデメリットとちょっとした知恵

2018年。
ハルがうちに来て2年半を超えた。

もう立派な大人猫になり、
「それなりに」香箱座りも出来るようになって、
「ジャンプ」もやろうと思えばできるようになった。

ここまで来たら、ハルが過ごす場所が「ほぼ床面である」というだけで、もう他の猫の日常と何ら変わりない。

小脳障害以外であえていうならば、常に便秘気味というぐらい。

もしかしたら、これも障害が影響しているのかも。

とは言え、これは病院から処方されている「リフォロースシロップ」を、2〜3日に1度ウェットご飯に混ぜて食べさせるだけなので、たいした苦労では無い。

ここから2020年の現在までは、ほぼ何も変わりなく過ごしているので、
小脳障害の猫を飼うことのメリットとデメリットを書いてみようと思った。

2018年1月1日　21時ごろ撮影

とは言え、障害の程度はその猫によって違うので、
あくまでこれは「ハルの場合」と考えてください。

メリット　その1　ー

机の上に勝手に登らない。
そして物を落とさない。

これ大事。w

ハルは一人で高いところには登れないので、ナナやユウナに散々やられた、「机の上から物を落とされる惨事」は発生しない。

これは「私にとって」の最強のメリット。w

メリット　その2　ー

玄関から逃走する可能性が著しく低い

もし玄関を開けた隙に逃走したとしても、ハルの全速力は私が少し早く歩くスピードなので、簡単に捕まえられる。

ナナやユウナの時には配達物の受け取りに恐る恐る開けていた玄関も、ちょっと余裕を持って？開けられるように。

ただしこれは、「ハルだから」。
もっと障害の軽い子だったら逃走しちゃう可能性はあるので、念のため。

さらに言うと、ハルは超絶ビビリなので、
外を覗いている時にバランスを崩して玄関から一歩でも外に出よう物なら
必死の形相で戻ってくる。w

どうやら玄関の境界線を越えるのは、ハル的にご法度のよう。w

2018年1月11日　8時ごろ撮影

小脳障害による、
「うまく歩けない」は
飼い主にとって都合の良いメリットにもなり得ます。w

デメリット　その1　ー

「全身麻酔を伴う医療行為」を受けるのはかなり難しい

ハルの場合、去勢手術の段階でかかりつけに「あまり薦めない」と言われたほどのリスク。

全身麻酔によって脳圧の変化が起き、
それによって今後、てんかんの発作が発生する可能性

が健常猫の数倍以上とのこと。

ちなみにハルは未去勢。

男の子の未去勢による病気のリスクは、去勢した場合とさほど変わらないのもあって、手術は選ばなかった。

女の子の場合は避妊手術をしておかないと乳腺腫瘍にかかる確率が上がるので、手術は受けた方がいいと思うけど、このリスクとどっちを取るか、な感じになってしまうかも。

私だったら・・・超悩む。
避妊手術はしない・・・かなぁ・・・？
どうするかなぁ・・・。

2018年1月19日　17時ごろ撮影

デメリット　その2　ー

段差には最大限の注意を

わかりやすいところでは、

一軒家など、家の中に階段が存在するような場合。
足つきベッドなど、高さのある寝具を使用している場合。

一見してわかるように「落ちたらあかんやつ」。w

そして、わかりにくいところでは、

ちょっと脱いだ、スリッパなどの部屋履き。
一時的に置いた、中身の入っている鞄などの不安定な形状のもの。

本人？は踏むつもりはないのでしょうが、
何故かあっさり踏んで、バランスを崩して転びます。orz

こちら側としては「数センチだし」と思うのですが、
喩えて言うならば、
「そこそこ機動力のある歩きはじめの幼児」
というイメージが近いかも？w

何はともあれ、

問答無用にすぐ転ぶ。

そして転んだ場所が悪いと、危険な感じになることも。

「これはあかんやろ」な角度にねじれて転んでいることがあって、
ちょっと冷や汗が出た時もありました。

部屋履きを脱ぐなら、
不安定な形状の鞄を置くなら

周りに何も無い部屋のど真ん中で。

これなら安全、と学びました。w

とは言え、本人が自力で登って降りられるぐらいの、「広さがある、安定した段差」はあっていいかと。

ハルは30センチぐらいの高さならうまく上り下りができるので、
遊び場、としてそういう場所はあります。

常に視界が床面近くなので、
自力で視界を変えられる場所があると楽しそうなのと、
たった30センチ程度で「世界を征服した」顔になってるのを見るのも一興。

ー続ー