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ユウナという名の猫 記憶-Link53 そしてお願い事

自宅点滴を1ヶ月も続けるとかなり上達し、
ユウナの脱水症状もマシになり、そして食欲が安定してきた。

しかし腫瘍の成長が止まる事はなく、
1日では気付かないけど、5日ほどで見比べると腫れが大きくなっているのがわかる。

右の足先を触ってみてもほとんど反応は無い。

それでも。
少しでもむくみをとってあげたくて、毎日握って温め、水分を足の先から太腿の方へ少しずつ押し上げる事は続けていた。


ユウナへ語りかける ー

宣告を受けてから1ヶ月半。

日に日に大きくなる足の腫瘍を嫌でも目にする。

そして体を動かすことが減り、
食べる量が減り、
筋肉が減り、
元々小さい体だったのが更に小さくなっていく。

この頃およそ2.2kg。
手術前は2.6kgほど。

2割近く体重が落ちてる。

なんとか体力を維持して欲しくてご飯を工夫してみると、今度は便秘に。

どんどん外堀を埋められていく気分。


長女のナナが患っていた時もナナに言っていたのだけど、
毎日やっているおまじないと合わせて、ユウナにお願い事もしていた。


いつかユウナがお出かけする時がくると思う。

その時はちゃんとお見送りしたいから、
お出かけする前には必ず”まま”に教えてね。
これだけはお願い。


ユウナは間違いなく言葉がわかってる。

だからこそ伝わると信じていた。



2016年6月1日 ー

ユウナと遊んでいたら興奮しすぎて見境がなくなり、
本気モードの貫通する勢いで指を噛まれる。

予想外の痛みでちょっと貧血・・・。

これがまた酷いことに右手の人差し指。

利き手をやられた。w

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今日のユウナの食欲はなかなかのもの。
カリカリもたくさん食べてる。

急いで食べると吐くかもだから、時間を開けて少しずつ何度かに分ける。

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ユウナの自宅点滴、29回目。

今日も順調に100ml近くできた!


2016年6月3日 ー

手の上からユウナにご飯を食べさせる日課。

ジャンル的には「おやつ」なものも多いけど、
ユウナが喜んで食べてくれるのならそれが一番。

美味しいものを色々食べさせてあげたい。


2016年6月4日 ー

ユウナに恐ろしい本気モードで噛まれた人差し指。

爪側はいい感じのほくろの様な血豆が形成され、
指の腹側はタイピングがちょっと辛い。

まさかあんな愛らしい牙がさっくりささるとは、
やっぱり肉食獣なんだなー、と痛みと共に痛感。

噛む力はまだまだしっかりしてる。

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夜中にユウナが怪しいそぶり。

以前、便秘してた時と同じ感じ。

朝イチで病院へ行こう。


2016年6月5日 ー

病院へ。
やはり便秘だったので、摘便措置をしてもらう。

少し便秘がちになっているので、消化の良さそうなものをメインに
と言われる。

ユウナが美味しく食べて、消化が良さそうで、噛み心地のあるもの。

片っ端から試してみよう。

噛み心地は・・・ビニールで満足してもらうか?w

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人の足を枕にするユウナ。

完璧に動きを封じる手段を会得。




ー続ー

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