小脳障害（小脳形成不全）の猫　-ハル-　34　ユウナのかけら

こっちの心配をよそに、あっさりと部屋になじんだハル。w

模様替えも大きなところは終わり、「ハル対策」もある程度完了。

ひと段落したので、涼しい時間帯は元ハルの部屋で遊んで貰い、
留守にする日中は私の部屋で過ごしてもらうようにしていた。

引継ぎ　ー

居室で過ごすようになってからいつの間にか、
ハルはユウナと同じ様に、窓の隙間から外を眺めることを覚えていた。

ユウナもここから外を見るのが大好きだったので、
もしかしたらハルに色々教えているのかも、と思うとちょっと微笑ましい。

「あの音は面白い」とかそういうことを言ってそう。w

ユウナは「バイク音」がすると、急いでここから外を見ていた。
ハルは鳥の影が見えたり声がするとここに行く。

興味の対象が違う、と言うのが面白い。

2016年7月12日　5時半ごろ撮影
ハルの奥に見えるのは、ちっこ防御柵。

人は起こすけど、自分は寝る　ー

たまには人起こし職人に叩き起こされる事無く、
すっきりと目覚める日もあった。

「いやーよく寝た」 と時計を見ると朝の5時半。

なんだかもう色々解せない。w

そんなハルはご飯を食べ、んことちっこで大暴れした後、
行き倒れ状態で寝る。

そこは邪魔だからベットで寝てくれ、と起こすと不満げに鳴く。

人を散々起こしておいて！！

と、ちょっとイラッとする。w

2016年7月14日　22時半ごろ撮影
完璧な寝落ち。w

「あの前日」から1ヶ月後　ー

7月15日の夕方ごろ、動物病院の隣のコンビニに用事があったので行った。

ちょうど1ヶ月前の同じ日、同じぐらいの時間帯に
ユウナを連れてこの道を歩いていたのを思い出した。

そしてその12時間後・・・。

もし時間が戻るのなら、
「仮眠なんか取らず、ずっと起きて撫で続けろ」
とあの時の自分に言ってみたくなった。

ずっと起きていたら、また何か違ったのだろうか。

2016年7月15日　20時ごろ撮影
夜になると外はさほど楽しいとは思えないのだけど、
パトロールは欠かさない。
外に夢中すぎて、足の踏ん張りがすごい。w

その夜、不思議な現象　ー

ユウナのお骨が戻ってきてからは、
お骨を安置するための祭壇（の様なもの）を作り、
その横にユウナのお気に入りのオモチャをいくつか置いていた。

そこはハルの手が届かない場所。

ハルを部屋に招いてからも変わらず、同じ位置に置いていた。

この日の夜、ハルが大暴れしているのでふと見たら、
祭壇横にあったはずの、ユウナの一番のお気に入りの猫じゃらしが部屋の真ん中に落ちており、大盛り上がりのハルがソレで遊んでいた。

確かにハルを居室に入れるたび、ユウナに

「一緒に遊んでね」

とは言ってたけど・・・

・・・え？！

そうなの？！

2016年7月15日　20時半ごろ撮影
ユウナのお気に入りの猫じゃらしで遊ぶ

ハルに足りない物　ー

ユウナ的な最上級のおもちゃで大暴れし、20分ほどで電池が切れて寝る。

ユウナはもっと長く遊んでたから、今のハルに必要なのは持続力だな。w

がんばれ。www

2016年7月15日　21時ごろ撮影
盛り上がりすぎて大暴れからの、寝落ち。w

「あの日」から1ヶ月が経とうとするも、
あちこちにユウナのかけらが見え隠れした。

四十九日までコチラに居る

と言う話はあながち嘘では無いのかもしれないな、と思った。

ー続ー