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「SIWA×KATAZOME開発秘話」新しい和紙ナオロンと伝統技術、型染との出会い
山梨県の和紙メーカー大直の古屋です。私たちは毎日使える和紙ブランド「SIWA | 紙和」を運営しています。 今回はSIWA×KATAZOMEシリーズの開発秘話をお話ししたいと思います。
SIWA×KATAZOMEシリーズの開発は、「新たな柄物の商品を作ろう」といったことがきっかけでした。
現在、SIWAでは、SIWA×URUSHIシリーズやSAMIRO YUNOKIシリーズを展開しています。今回のSIWA×KATAZOMEは上記のどちらとも違う「日本伝統の技術と柄をSIWA製品に落とし込もう」というイメージで始まりました。
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もともとSIWA製品は、日本の伝統である和紙を現代の生活で使おうというコンセプトで生まれたものです。同じように古くから続く技術や柄といった伝統を製品にのせることができればきっと素敵なものになるという思いで開発を進めました。
そんな中、旧来より伝わる型紙を使い伝統の型染をしている「藤本染工芸」さんと出会うことができました。
藤本染工芸:藤本さんはこの道60年のベテラン染色家ですが、伝統技術を新しいことに活かしていきたいという思いで制作を続ける職人さんです。今回のコンセプトをお話すると快く協力を快諾してくれました。
通常、型染とは、型紙を使って布の上に防染糊を置き、染液をつけた刷毛で染めるまたは染液に浸して染め、糊を落として模様を表す染め方です。しかし、藤本さんが用意してくれた試作の中に通常の型染とは違った質感のものがありました。
藤本さんに伺うとそれは、特殊な糊に染料を混ぜ、型紙全体に均一に塗布する藤本さんがあみ出した特殊な技法で染めているとのこと。通常であれば防染の為の糊置きの作業を染色工程とすることで、印刷などとは違う立体感がある質感に仕上がります。
その雰囲気がSIWA製品との相性が良さそうということ、藤本さんが考えた新しい染色技法ということなどが今回のコンセプトにしっくりと当てはまりました。
柄は、藤本染工芸が所有する、昔からの小紋柄3種の型紙を使用し、SIWA×KATAZOMEシリーズが出来上がりました。
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藤本染工芸とは
東京都八王子市で、日本古来より伝わる染色技法「型染め」の伝統を守り続ける染色工房。当代「藤本義和」さんは、この道60年の染め師。
高校卒業後、新宿の江戸小紋染色工場に弟子入り。住み込みで修行をはじめその後独立。
以後、各種染色コンクールにて最高賞、東京都知事賞などを受賞。
伝統的な技法を守りつつ、常に新たな挑戦を続けており、八王子市や美術大学、教育機関などからの依頼も多数。
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![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62855083/picture_pc_0d834c0b7618ec9e205ff0ac0906324c.jpg?width=1200)
使う方にメッセージをお願いいたします。
「伝統というと頑なに守らなければいけないと言う方もいらっしゃいますが、私は、守ってばかりではダメだと思いますね。もちろん伝統の技術技法だけはしっかりとおさえておかなければいけません。けれど縛られていてはいけないと思います。
現代の生活の中で新しい感覚、アイディアに伝統技法を取り入れて色々とチャレンジしてみるということが良いのですよ。
SIWAの製品はとても良いですね。伝統技術が新しいアイディアとかたちになった良い製品なので皆さんに気軽に使ってもらえたらいいですね」
藤本さんありがとうございました。
藤本さんの工房には、反物だけではなく、紙・段ボール・木・ガラスなどなど様々な染色作品が展示してありました。お話を伺った通り、伝統の型染技法を守りながらも次々といろいろなアイディアを形にしていることに本当に驚きました。
伝統技術を日々使えるアイテムにしたSIWA×KATAZOMEアイテム。
ぜひ皆様にも使っていただき、藤本さんの技術を楽しんでもらえましたら幸いです。
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