宮沢賢治の妹・宮澤トシが亡くなった日から100年【宮沢賢治と妹・宮澤トシ(1)】#51
○ 宮澤トシの命日
宮澤トシは、詩人・童話作家などとして有名な宮沢賢治の妹です。
1898(明治31)年11月5日に、現在の岩手県花巻市で生まれ、 1922(大正11)年11月27日に亡くなりました。亡くなった時は24才の若さでした。
今日2022(令和4)年11月27日は、トシが亡くなった日から、ちょうど100年目となります。
○ 宮沢賢治とトシ
賢治とトシは、父・宮澤政次郎と母・イチの子として生まれ、賢治が長男、次に生まれたトシが長女で、2才の年の差です。
賢治にとってトシはすぐ下の妹で、仲も良く、お互いに大きな影響を与えあったと思われます。賢治作品の中には、トシがモデルと言われる作品も多くあり、「銀河鉄道の夜」の「カンパネルラ」のモデルはトシだったという説もあります。
また、賢治の有名な作品である「永訣の朝」「無声慟哭」などは、トシの死がテーマと思われます。「青森挽歌」「オホーツク挽歌」などの作品も、賢治が、亡くなったトシの魂を探しながら、北海道・樺太へ向けて旅する作品と思われ、「青森挽歌」の中には「銀河鉄道の夜」を思わせるようなイメージも登場します。
2022(令和4)年11月27日(日)
(続く)
【写真は、宮澤トシが亡くなって100年・2022年11月27日の岩手の朝】