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2023年度前期の実際の授業

自分のnoteへの投稿を読み返していて,昨年9月に「来年度」つまり2023年度の授業について考えていること,およびその準備の過程を書きかけていたことに気づいた。その連載は中断しているのだが,これはまとめて読めるようにしておいた方がいいかと思い,次のマガジンにまとめた。

中断してしまった理由は,個人的に急に忙しくなって,新しい授業を構想する余裕がなくなってしまったことである。したがって,2023年度前期は,基本的に2022年度と同じ授業を行った。

この連載の最初の記事で,私は「コロナ前のように,学生を前に熱く語るような講義をしたい」「来年度は,コロナ前にような講義方式に戻そうと思っています」などと書いているのだが,今ではそうした気持ちはかなり冷めてしまっている。というのも,先学期と今学期の工学部第二部の最後の授業で合計4回ほど,特別講義と称してある程度長い時間対面講義をしたのだが,学生の反応は今ひとつであり,必ずしも学生は対面での一方的な講義を望んではいないということが感じられたからだ。学生を前に熱く語ることに意義を感じるというのは,単なる教員の自己満足ではないかとも思うようになった。

しかし,講義をする教員の姿を見せる,教員自身を教材にする,といったことは今でも大事だと感じている。前は,その姿を対面講義をすることで見せたいと思っていたのだが,それはあらかじめ収録した動画でもいいし,ブログの記事でもいい。ともかく,対面講義にこだわる必要はないと思うようになった。そうすると,授業自体は今の方式を続け,それに付け加える形で教員の今の生の姿を様々な媒体を使って見せていけばよいとも言える。後期は,そうした試みをしてみたいと考えている。