sister 運営メンバーとして活動する理由と、シスター経験談
皆さま、はじめまして。 2021年より sister の運営をお手伝いしている masami です。
参画当初は主に「ご利用ガイド」を作っていましたが、最近ではプライベートでキャリアカウンセラーをしていることもあり、シスター(公式シスター)としても活動しております。
※sisterでは、相談する方を「メンティー」、相談を受ける方を「シスター」と呼んでいます。
※公式シスター について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
本業では SIer でテクニカルサポートをしており、過去には社内SEやインフラエンジニアもやっていました。普通のエンジニアの私が、キャリアカウンセラーやシスターとしての活動をしつつ、sister の運営のお手伝いもさせていただいているのは、過去の業務経験が原体験となっています。
こちらの記事では、私の「sister 運営メンバーとして活動する理由」と「シスターのすすめ(シスター体験談)」をお話ししたいと思います。 特に2番に関しては、シスターに興味がある方の参考になれば嬉しいです。
1. sister 運営メンバーとして活動する理由
- かつての職場で知った マイノリティの悩み と キャリア
私のエンジニアとしてのキャリアのスタートは2016年、新卒で入社した化学メーカーの社内SEです。初配属は地方の化学工場で、従業員は1000人程度おりました。 ただ、女性の比率は全体の2%程度。
人数が少ない理由は、
女性特有のキャリアに関する相談先が不足している
仕事で差別やハラスメントを受ける
といった環境だったため、多くの女性社員が入社3年以内に休職・退職してしまうからでした。 数ヶ月前に仲良くなった方が明日には辞めてしまうということも、度々ありました。
私がエンジニアである一方、他の皆さんは化学系のお仕事をされていました。 仕事は違えど、どの方も成長したいという意欲を持った人ばかりということは私にも分かります。
それなのに、「女性である」だけでキャリアが閉ざされてしまう。 私はこんな世界がいまだ日本にあるのかと、非常にショックを受けました。
ちなみに、その時の記憶を振り返ったツイート(全部で60スレッドあります)を以前したところ、いくらかリプや引用リツイートをいただきました。
工場の環境はかなり特殊だったとは思いますが、マイノリティとして不利益は一般的に発生しているようです。
-女性でも、選択したキャリアを自由に歩める世界を
該当の職場には、東京への異動辞令がでるまで 3年半勤めました。 その間、私自身も体調を崩したり、キャリアの先が見えずに苦しい気持ちを抱えたりしましたが、東京に戻ると体調が復活。おかげでキャリアの悩みも少しずつ小さくなっていきました。
それと共に、「もしも過去の自分と同じような境遇にいて悩みを持った方がいるなら、力になりたい」という気持ちが次第に強くなっていきました。
そして 2020年11月、Twitterで「sister」とサービスオーナーのだむはさんに出会います。
2021年2月にシスターとしての登録を済ませた後、サービスの理念に共感したことをきっかけに、だむはさんに連絡を取り、運営として協力させていただきたいとお話をしたところ、(私はコーディングができないので)ドキュメンテーション中心にお手伝いをすることになりました。
今ではシスター経験者として、サービス内容を一緒に考えさせていただいたりしています。
一人一人の悩みに寄り添うというのは、非常に時間を必要とする、草の根的な活動です。 ただ、私は「女性であること」がマイナスになる世界は、後世に残してはいけないと考えています。
これからも sister と共に、性別に依存して未来を諦めることがない世界を実現すべく、自分ができることで業界に貢献していけたらと思っています。
2. シスターのすすめ(シスター体験談)
-シスターに向いているのはどんな人?
さて、話は変わってここからはシスターとしての私の経験談を書いていこうと思います。 2021年2月にプラン(シスターとして対応できる相談内容)を登録してから、sisterでは約10名の方に1回〜複数回のカウンセリングをさせていただきました。
まずシスターが向いている方ですが、「ご経験・スキルをもとに、メンティーの皆さんの悩みに寄り添える方」だと思います。 同じ女性ではありますが、メンティーの悩みは様々です。
入社1年目でこれからのキャリアに悩んでいる
家庭/子供 と仕事の両立に悩んでいる
未経験からエンジニアになりたい
といったキャリア観点のご相談もあれば、
プログラミングの学習方法がわからない
コードのレビューをして欲しい
といった技術寄りのお話もあったりします。
キャリア系のお悩みでしたら「自分も同じことで悩んだ」「自分の時はこう乗り越えた」という経験談はとてもメンティーの皆さんの力になるでしょうし、技術系でしたら「自分の得意な言語だから見れるよ!」という方がいらっしゃったらとても心強いです。
「自分の経験・スキルは大したことない」? いえいえ、そんなことはありません。 現にあなたはその経験や技術をもってエンジニアをされているのではないですか? お持ちの知識は、持っていない方からすると、とてもとても貴重なもの。 必ず誰かの役に立つはずです。
まずはこちらのご利用ガイドを見ながら、ご自身が経験した悩みや解決方法、もしくは持っているスキルを sister に登録してみませんか? プロフィールから書きたいという方はこちらをご参照ください。
シスターからの相談を受けたい(シスタープラン作成方法)
プロフィールを登録したい
-シスターのやりがい
次にやりがいについてです。 私の場合はキャリア相談のプランを出しておりますので、質問は「将来のキャリアプラン/ライフプランのご相談」が中心となります。お話ししながら、メンティーの皆さんの不安の整理・言語化をし、一緒に未来のありたい姿などを考えていくという形です。
※私のプランはこちらに掲載しています。気になる方はぜひご覧ください。
カウンセリング後に「悩みがクリアになった」「背中を押してもらえて挑戦できた」といった前向きなお言葉をもらえら時は、何よりも嬉しいです。また、メンティーの皆さんの未来を一緒に考えさせていただく場に、自分を選んでいけることが何よりもありがたく感じます。
ちなみにスキル系のプランに関して、私は掲載していませんが、本業で社内の後輩に技術を教えた経験はあります。その際に思うことは「教えることも学びになる」ということです。 後輩に新しいことを教えてる時、伝え方に悩んだり、思いがけない質問をされて改めて調べ直した経験はないでしょうか?これはエンジニアの職種に限らず、学生時代の部活動や、アルバイトでも同様です。
メンティーの皆さんと一緒に成長するという気持ちで、まずは気軽にプランを作成してみてはいかがでしょうか?
3. 最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございます! 私自身は過去の辛い経験が原動力となり sister の活動に参画し、キャリアカウンセラーやシスターをやるという状態につながりましたが、物事を始めるきっかけ・想いは人それぞれです。
もしも「誰かの役に立ちたい」、特に「女性エンジニアを応援したい/力になりたい」と思っていらしゃるのであれば、ぜひシスターとして登録してみてください!あなたのご経験が必ず誰かの役に立つはずです。
どのようにカウンセリングをすれば良いかわからない、自分が話せるトピックがわからない、人に提供レベルかわからない、と不安に思う方もいると思います。その場合はぜひ、sister の ユーザーコミュニティ Slack にいらしてください!運営チームやすでにシスターをやっている仲間がサポートします。
Join sister-for-support(beta) on Slack
現在お悩みを抱えてるという方は、すでに登録してくださっているシスターの皆さんや、公式sister までご連絡ください。 運営側も、sister 上で良き出会いが一つでも多く生まれるように、尽力させていただきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?