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[栄 養]脂質の良し悪し

よく〇〇の脂質は体に良いから積極的に摂取していきましょう。と、俗に言う「良い脂質、悪い脂質」と言うような言葉を耳にしたことがあると思います。

僕も栄養学を勉強始めた頃は、そう区別していましたし、そう信じていました。

しかし、この「良い脂質、悪い脂質」と言う考えは、浅はかであるという事に気づいたのです。

以下に、その内容を執筆していきます。

※これはあくまで一般の方向けに発信しているので、競技者の方は除きます。

結論

「良い脂質、悪い脂質」は存在しない。

というのも、許容摂取量以上の脂質を摂取する事が、体に影響を与える、という事になります。

飽和脂肪酸

この脂肪酸は聞いたことのある人はいるかと思います。

飽和脂肪酸は体に悪くて、不飽和脂肪酸は体に良いというのが一般的な考えではないでしょうか?

飽和脂肪酸というのは、「短鎖脂肪酸」「中鎖脂肪酸」「長鎖脂肪酸」があります。

これは、乳製品や肉類などの動物性脂肪、パーム油などの植物油脂に多く含まれています。取りすぎによる血中総コレステロールの増加、循環器疾患の恐れがあると言われています。

厚生労働省の定めた摂取基準を守る必要があり、摂取量は個人差があるので、周りと同じ量を摂取するのは避けた方がいいでしょう。

不飽和脂肪酸

不飽和脂肪酸というのは、「オメガ9(一価不飽和脂肪酸)」の他に必須脂肪酸の「オメガ3」「オメガ6」(共に多価不飽和脂肪酸)があります。

これは、動物性脂肪(魚など)やオリーブオイルなどの植物油に多く含まれます。

詳しくは、厚生労働省に記載されているのでそちらを参照ください。

この不飽和脂肪酸の摂取基準は定められてはいませんが、1日の摂取量は定めておいた方がいいでしょう。


さて、ここで一つ「MCTオイル」についてご紹介したいと思います。

MCTオイルは知っている人もいるかと思いますが、これは「飽和脂肪酸」「不飽和脂肪酸」どちらに分類されると思いますか?

実は、MCTオイルは「飽和脂肪酸」に分類されるんです!

知っていましたか?知っていたよ!という人は素晴らしいです。

このMCTオイルはココナッツやパームヤシの油から、中鎖脂肪酸のみを採取したオイルになります。

これに含まれる中鎖脂肪酸の働きは、エネルギー化にカルニチンは必要ない為、より効率的にエネルギーを作り出すことが可能となります。

カルニチン...脂肪酸をミトコンドリアに運搬する働きを持つアミノ酸。

※MCTオイルを摂取した事がない方は、一度試してみると良いかと思います。消化吸収が早いため、下痢や腹痛には注意が必要です。

まとめ

脂質自体に良し悪しは無く、極端にこれは良い、これはダメということを無くす事が上手な脂質の摂取の仕方になります。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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