【トピック】論破・炎上はなぜ最強の広告戦術なのか?
炎上商法という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
炎上商法とは、あえて非難されるような行動をとり、知名度や売り上げを上げる行為を指します。
例えば、芸能人の宮迫さんがプロデュースした「牛宮城」は、有名Youtuberのヒカルさんが批判したことで結果として有名になりました。
なぜ炎上商法が最強の広告戦術なのか、今回は解説していきたいと思います。
炎上のメカニズム
炎上はSNSなどで何らかの批判的な記事を読者が見つけ、
正義感や怒りの感情から拡散することで始まります。
自分が感じた衝動や怒りを、他の人にも共有したいと考えるのです。
怒りという感情は非常に強力で、時には人を〇したいという思いにまで発展します。
SNS上で発見した理不尽や批判を見て怒りと感じた時、発散の手段として拡散という行為に至ります。
このように考えると、炎上商法を説明できます。
意図的に読者に怒りの感情を想起させるような内容を投稿し、知名度を上げたり商品を宣伝しようとするのです。
しかし、なぜわざわざ炎上商法を狙う必要があるのでしょうか?
炎上は無料の広告
炎上商法は広告が掛かりません。
炎上の度合いにもよりますが、例えばTwitterのリツイートが1000件付くとすると、数百万に閲覧されることになります。
これだけの効果を広告で達成する場合、最低でも100万円以上必要になります。
しかも、炎上による拡散で届く読者層は老若男女すべてになります。
広告を使った場合、自分と関心が近い読者層に届きやすいため、新規開拓の効果は炎上に劣ります。
論破王と呼ばれるひろゆき氏は、
自分からTwitter上で討論し、論破したように見せて炎上させる
という行為を意図的に行っています。
炎上させることで自身のフォロワーが増えるか試してみて、増えることが分かったのでマーケティングとして利用しているのです。
ホリエモン氏やDaigo氏も同じ理由で定期的に炎上させています。
あえて過激な言葉遣いを使うことで、Youtubeの切り抜き動画などで拡散されやすい状態を作りだしているのです。
使い方に注意
炎上は費用が掛からず、広告として費用効果が高いといえます。
しかし注意すべき点もあります。
・ブランドイメージに悪影響が出る可能性
・読者に気づかれる危険性
・ファンを失うリスク
それぞれ解説します。
・ブランディングに悪影響が出る可能性
炎上で商品を認知させる場合、ブランドイメージが下がる可能性があります。意図せず有名になったり、誤解であった場合は弁明することができます。しかし狙って炎上させた場合、商品以外に、売っている企業や経営者にも影響が出る可能性があります。
宮迫氏の牛宮城の場合、話題になって「食べに行ってみよう」と読者に思わせることができました。また、味についても実際は良好なようで、ブランドイメージや宮迫氏の評判は逆に上がりました。
炎上した時にどんな影響が出るのか、あらかじめ想定しておくことが重要です。
・読者に気づかれる危険性
意図的な炎上を読者に気づかれた場合、今後のビジネスに支障が出てきます。炎上して知名度や売り上げた企業だからそのほかの商品は買わないようにしよう、と思われる可能性があります。
・ファンを失うリスク
炎上すると幅広く認知される反面、嫌われてファンを失うリスクがあります。ひろゆき氏やホリエモン氏の場合は、すでにそういうキャラだと認知されています。
炎上させてまで商品を認知させる必要があるのか?
ファンを失うリスクよりも売り上げや認知度向上の期待値が大きいのか?
これらを総合的に判断する必要があります。
まとめ
炎上商法はうまく活用できれば強力な武器になります。
一方で予期せぬ結果やトラブルを招く危険性もあります。
個人的なおすすめはひろゆき氏の戦法です。
・話題のニュースを取り上げる
・過激な言葉をたくさん使う
・結論はまともなことを言う
結論として間違っていない正論を言うので、適度に拡散されるがプチ炎上程度で済むというやり方です。
商品を宣伝するための効果的な炎上については、商品の性質によるので一概には言えません。誤解的な炎上で商品はまともだと思わせるのが良いと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。