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恐怖と知的好奇心①

前回の投稿では
知識を得ることで不安からくる怒りを
取り除くことが出来て
精神的な安定が得られることをお伝えしました。

逆に知的好奇心に駆られて調べまくった結果
逆に精神的に参ってしまった話もここで紹介しています。

ここで私が陥ってしまったのは
ゼロリスクに徹底的に拘ってしまったことです。
恐ろしい病気に罹ってしまった体験談を
聞いて
「それに罹らないためにどうすればいいか」
を徹底的に突き詰めた結果
可能性がゼロにならないこと
恐れ出したのです。

可能性を徹底的に排除することを目的とすると
それは絶対にゼロにならないので
果たされない目標を追うという
辛いゲームを強いられますが

少なくともこの時に様々な病気について
調べたことがのちに保険会社に勤めたことに
役には立ちましたし
いつのまにか私の病気に対する恐怖心も
薄れていっていました。

おそらくこの病んでしまった当時
そのきっかけとなった物語の主人公が患った
脳の病気の病名が明示してあれば
さらにその時の私の恐怖心はまだマシだったのかもしれません。
未だにそれはわかりませんが
脳梗塞のような感じですが主人公の
年齢から察するに日本脳炎とかかもしれません。

脳の病気というのは恐ろしいと
こどもの頃からなんとなく植え付けられているものがありました。

まず小学生の頃まで遡ってみると
同級生のお兄ちゃんが
脳の病気を患って亡くなるという事象がありました。
本当に小さい頃だったので
病名などを耳にすることはありませんでした。

次に脳の病気を患った人を見たのは
大学時代のサークルの後輩で
脳腫瘍により亡くなってしまい
ホスピスにかけつけて変わり果てた
その姿を見たときは衝撃的でした。

接客業をするようになってからは
脳梗塞の後遺症を持つお客様を目にすることは
たまにありました。
いつか紹介した推しのお父様もそうでした。

そうやって脳の病気が身近になっていくにつれ
反比例して恐怖心が下がっていく気持ちが
どこかにありました。

もちろん脳の病気は恐ろしいという
事実は変わらないのですが
脳卒中など日本3大死因にも数えられるような
割とありふれた事象よりも
人はゼロリスクにほど近いような稀な事象ほど
恐怖心が強いのかと感じました。

つづく

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