【就活・業界研究】金融業界分析(金融とは?、直接・間接金融)
【就活・業界研究】金融業界分析(金融とは?、直接・間接金融)
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⇨https://sirunavi.com/shukatsu-industry-analysis-finance/
当記事では、金融業界とはどんな業界なのか、その全体像を理解したい方向けの記事です。
以前の記事で業界分析とは何かについて解説しているので、まだ読んでいない方に関しては先にお読みいただくと理解が深まると思います。
【就活生必見】業界分析とは : https://sirunavi.com/shukatsu-industry-analysis/
就活では人気業界の常連である『金融業界』
また、『金融』は経済の基盤なので、他の業界を学ぶ時に必要になる知識も十分に盛り込まれています。
当記事を通して
金融ってそもそもなに?
金融業界ってどう動いているの?
どうやって利益を生み出しているの?
そんな疑問を解決していこうと思います。
『金融』とは?
金融とは文字をそのまま解釈すると『資金を融通する』ことです。
これでは、少し漠然としていてわかりにくいですね、5W1Hに埋めてみましょう。
When : お金が余っている時、足りない時
Who : 両者が
What : 資金を
つまり、『お金が余っている人からお金が足りない人へ資金を融通する』ことが金融です。
金融業界とは?
金融とは何かについては大まかに掴めたと思います。
では、金融業界とは一体どんな業界なのでしょうか?
一言で表すと、『資金の仲介業』です。
金融における、資金が余っている人と資金を必要としている人の仲介役となります。
ただ、これだけだと『何故金融業界が必要なのか』についてイメージが湧きにくいのではないかと思います。
そこで、『金融業界がなかったら』どうなってしまうのか想像してみましょう。
仮に今自分は『10万円』が必要だとします。
もし金融機関がなかったら、自分自身でお金が余っている人を見つけ出して来ないといけません。
また、見つかったとしてもみんなの合計がぴったり10万となると難しい。
更に、見ず知らずの人にお金を貸してくれるでしょうか?
お金が返ってくるという信頼が必要ですよね。
もし金融機関がなければ、資金調達がとても困難になってしまいます。
しかし、金融機関(Where)が仲介してくれたらどうでしょう。
事前に全国いたるところにいるお金が余っている人から事前にお金を集めておく。
お金が借りたい人は銀行に申し出て、審査ののち貸し出してもらう。
これによって、お金を借りたい人がお金が余っている人を探す手間が省け、資金調達がより簡単になります(Why)。
金融業界はこのような仕組みによって、金融の仲介人としての役割を果たしています。
先ほどの5W1Hの抜けていた部分を補足すると、『資金調達がより簡単にするため(Why)、金融機関(Where)を仲介にお金が余っている人からお金が足りない人へ資金を送り届ける(How)』ことが金融の基本的な仕組みになります。
更に、金融の仕組みは大きく2種類に分けることができます。
間接金融
直接金融
以下で詳しく解説していきます!
金融仕組み① : 間接金融
まずは間接金融についてみていきましょう!
間接金融はその名の通り『お金が余っている人からお金が足りない人へ金融機関を仲介してお金を送り届ける』仕組みの金融を指します。
具体的には、 銀行業 や 保険業 が間接金融に当たります。
当記事を読んでくださっているほとんどの方が預金口座をお持ちであったり、何かしらの保険に加入しているのではないかと思います。
金融機関に集められたお金は運用されていますが、どこに運用されているか気にしてお金を銀行に預けたり、保険料を支払ったりしている訳ではないですよね?
間接金融の場合はお金が余っていたら金融機関に預けます、ただそのあとお金が足りない人へ送り届けるところはお任せしますよ。
そんな仕組みなのです。
金融仕組み② : 直接金融
次に直接金融について見ていきましょう!
直接金融とは間接金融に対して『お金を必要としている人がお金が余っている人から直接資金調達をする』仕組みの金融を指します。
具体的には、 証券業 や 資産運用業 が直接金融に当たります。
証券や投資信託には、野村證券や大和証券といった証券会社やSBI証券はGMOクリック証券といったネット証券会社が仲介役となって株式や債券をはじめとする金融商品を販売しています。
これらは一見、銀行や保険といった間接金融の仕組みと同じに見えるかもしれません。
しかし、間接金融と直接金融の仕組みの大きな違いは 2 つあります。
1 つ目に、資金を送り届ける先を決めることができること。
間接金融だと、金融機関にお金を預けた後はどこに貸し出すかは金融機関にお任せします。
しかし、直接金融は国が発行する国債、企業が発行する株式や社債などから自分が資金を送りたい先を選ぶことができます。
ここが間接金融と直接金融の大きな違いの1つです。
2 つ目に、リスクの責任元が異なります。
間接金融であれば、もし貸し出し先の企業がお金を返せなくなってしまったなんてことがあれば、その責任を対処するのは貸し出した金融機関であり、金融機関にお金を預けている人たちではありません。
銀行に預けたお金が『預けられたお金をA社に貸し出しましたが経営不振のためお金を戻せなくなりました』なんてことで口座からお金が引かれるなんてことはないと思います。
しかし、直接金融に関してはその責任の所在は資金を提供した側にあります。
これはなんとなくイメージできると思いますが、B社の株式を1株100円で100株1万円を購入したとしましょう。
つまり、株式を購入するという手段を用いてB社に1万円の資金を提供したことになります。
ただ、新型コロナの不況で経営がうまくいかず、1株90円に値下がりしてしまったとしましょう。
100株単位だと9000円、購入時から1000円のマイナスです。
損失を出してしまった時、この責任は誰が取るのでしょうか?
この株式を購入した証券会社でしょうか?
違いますよね、購入した人が責任を取らなくてはいけません。
つまり、間接金融と直接金融の大きな違いの1つはリスクの所在場所であると言えるのです。
金融業界の仕組み(銀行・保険・証券)
finance
続いては、金融業界ではどのように利益を生み出しているのかについて解説していきます!
この章では、先ほどの間接金融と直接金融に分けて、各々がどのように利益を生み出しているのかについて解説していきます。
ビジネスモデル① : 間接金融
まずは間接金融から見てきましょう!
間接金融の主な収益は2つ。
1 つ目は購入時と売却時の 差額 です。
お金が余った人から集めたお金を用いて市場で金融商品を購入します。
購入した時の金額が売却した時より高ければ、その値幅分が利益となります。
2 つ目は 利ざや です。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが覚えておきましょう。
個人や企業に融資した際に得られる利子からお金を預けてもらった人へ与える利子や保険料を差し引いて手元に残った金額が利ざや(利益)となります。
ビジネスモデル② : 直接金融
次に間接金融について見ていきましょう!
直接金融の場合は主に 仲介手数料 にて利益を出しています。
間接金融とは異なり、お金を必要としている人に直接融資するため、銀行のような仕組みとは異なります。
証券会社のように、投資家に営業をかけ金融商品を購入してもらったり、専門家としてどの金融商品が適切か相談に乗ることで仲介手数料を頂いています。
まとめ
いかがでしたか?
金融とはお金が余っている人からお金が足りない人から資金を融通すること。
その仲介に入るのが金融企業です。
主に、銀行業や保険業といった間接金融のビジネスモデルと証券業や資産運用業といった直接金融のビジネスモデルがあります。
それぞれどのように利益を生み出しているのか理解することはできたでしょうか?
業界分析は頭の中でしっかりと構造を理解することが大切です。
当記事では、全体像を解説していきましたが、次回以降ではさらに深掘りをして、
業種ごとの更に詳しいビジネスモデルをチェック!
金融業界にはどんな企業があるのかをまとめます!
どんな職種があるの?どんな仕事をしているの?そんな疑問を解消します!
ぜひ、別記事も参考にして頂いて知識を身につける手助けとなれれば幸いです!
最後までお読み頂きありがとうございました!
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