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カノープスの冒険 14

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カノープスは大きく目を見開き、すべてを見届けてから、はっとしました。
もうドルチェも海の精もおらず、カノープスは1匹で夜の浜辺に立っていたのです。
でも、少しも寂しくありません。
あまりにも素晴らしい出会いと体験がカノープスの全身全霊を包み込み、胸の中が感動でいっぱいになっています。
「朝になったら森へ帰って、みんなに話そうっと」
白み始めた夜空を、カノープスはいつまでもいつまでも見上げていたのでした。


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