カノープスの冒険2 6

カノ6

デネブはちらりとスピカに目をやりました。
「事情を詳しく話しなさいよ」
スピカは素直にこれまでのことと、これから雪原へ行くことを話しました。
「私も行ってあげるわ」
デネブの言葉に、スピカは喜びました。
「ありがとう、デネブおばあ、いいえ、おねえさま」
二匹は一瞬で雪原へ移動しました。
手分けして探しましたが、どこにも「きょう」はいません。
「ここにはいないわね。他に心当たりは?」
デネブが問いかけると、辺りの風景が変わりました。


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