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カノープスの冒険 9

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「地元のうさぎさんがそう言うなら、見たいな」
カノープスの答えに、短毛のウサギはにっこりしました。
「私は月兎。もうこの世にいないんだよ。月兎はいつも飛行機の窓から地上を見下ろすようにお月様から下界を見ているんだけど、今夜はどうしても地上から見たくて下りてきたんだ」
うさぎは下界の命が終わるとお月様へ帰ります。
わざわざやってきたのは、何があるのでしょう?
カノープスは、わくわくしました。

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