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大関をたった14場所で陥落した男ープロローグ1/2

「大関」をたった14場所で陥落した男

こんなタイトルで、ライター養成講座の卒業制作を書いた。

取材記事6000字。テーマは自由。何を書いても良いって、素敵だよね。「編集・ライター養成講座」だから、テーマを決めるところも取材の申し込みをしてアポをとるところも課題の一貫。私はダメ元で日本相撲協会に問い合わせをした。

まず日本相撲協会の代表に電話をする。事情を話すと「広報部にかけて」と言われ、広報部の電話番号をゲットした。そして広報部にかけると、、、なかなかつながらない。前の週に、舞鶴巡業の、女性は土俵に上がらないで問題があった時だから、いろいろお忙しいのだろう・・・そう思いつつ、何度目かのトライでつながる。

身元を名乗って、伊勢ヶ濱部屋の照ノ富士関と、駿馬さん、呼出し照矢さんのお話を伺いたい旨を伝える。もちろん出版社主催の講座の課題としての取材申し込みであることを添えて。本当は、駿馬さん、照矢さんに聞く照ノ富士の今、みたいなテーマにしたかったんだけど、相撲協会は十両以上の取材しか認めていないと事前に情報をゲットしていたので、あくまで照ノ富士を取材したい、できれば付き人の話も聞きたい、くらいのテンションで。

一般の取材でも、記事が掲載されるかもしれない版元の印鑑がもらえたら取材申し込みはできる、書類をみてどうするかはまた別のお話だけど、とのことで、取材申し込み書をFAXで送ってもらうことができた。いろいろ思うところもあったけど、これも勉強の内・・・そう思って、既定の申込書と、想いを伝えるための「取材概要」を作って、とりあえず、講座の事務局に相談。

「そんな事例はきいたことがないけど、、」とのことだったけど、1週間ちょっとで講座を主催する出版社の捺印をゲット。あとは相撲協会に送るだけ。なるべくシンプルに、丁寧にを心がけてメールを送る。最初にかけた電話先の広報の人、元力士かどうかはわからないけど、ぶっきらぼうな男の人だった。普段の仕事でクライアントに電話をする時、ファーストコンタクトであんなぶっきらぼうな人はいないぞ。誰も電話出られる人がいなくて部長がとりあえず初めて出てみた、みたいな感じだった。その印象が強くて、メール送ったあとは、ドキドキが止まらなかった。

どんな判定下るんだろう。。ダメだったら他の取材先当たらなくちゃいけないし、早くお返事来ると言いな。そんなことを思ってたら、思ってたよりもずっと早く、翌日の夕方にメールで返信がきた。


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