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大関をたった14場所で陥落した男ープロローグ2/2

「大関をたった14場所で陥落した男」という題名でライター養成講座の卒業制作を書いた、ことの備忘録です。今回は相撲協会に取材申し込みをした結果から。

書類を一式そろえて、相撲協会広報部あてにメールでお送りした翌日の夕方、早速返信がきた。

本文:いつもお世話になっています。
   申請結果は別紙PDFの通りです。
   よろしくお願いします。

添付PDFには広報部長名義の決裁済印と、「師匠と本人に了承をとってください」の文字に、「なお、都合によりお断りする場合もございます。」の添え書き。これらがすべてはんこで押されておりました。

つまり伊勢ヶ濱親方とみなさまがOKだったら、取材出来るってこと??

三度くらい読み直したけど、そう書いてあるようにしか見えない。場所前とは言え、十両まで落ちていたとは言え、まがりなりにも元大関に取材申し込みって無謀だよなーって思ってのトライだったから、広報部関門を突破できたことが信じられなくって。でも同時に、親方と本人に了承って・・・って、まだけっこうなハードルが残っている。

ただ、ここまでくると、なんかもう当たって砕けちゃえばいっかーという、とてもお気楽な気持ちにもなれていて、とりあえずホームページに記載されてた伊勢ヶ濱部屋のFAX番号に、自分の想いやテーマを盛り込んだ相撲協会決裁済印付き申請書と、取材概要を送りました。勢いで。

そしたら、見事取材OKのご連絡!!ほんと想定外のスピードでOKにたどり着けてしまって、心の準備も、書く技術の準備も整っていないという状況に陥りました・・・


3/24に卒業制作についてのオリエンがあったけど、お休みしてしまってビデオ補講だったので、一週遅れて3/31に情報をゲット。まず、ぼんやりと思い描いた照ノ富士のこと書きたいってのを、その筋の人に相談したのが4/3。その人から、昔はそうではなかったけれど、今は十両以上じゃないと取材を受けない体制であることと、相撲協会広報がOKして、親方がOKして初めて取材出来ることを教えてもらった。

そして、相撲協会にファーストトライしたのが、4/6のこと。そこから申請書やら、取材概要に思いをこめたりやら、いろいろやって、版元に捺印依頼したのが4/10。版元の捺印をゲットできたのが4/20。そんなこんなで、相撲協会のOKが出たのが4/23。伊勢ヶ濱親方のOKが出て照矢さんから連絡をいただいたのが4/24。

照ノ富士は春場所を十両で迎えて、6勝9敗。幕内から落ちる=対戦相手のレベルも下がっているということだけど、それでも勝ち越せない状況だったから、相当カラダにガタがきてしまっているんだろうなーという状況。申し込んでおいてアレだけど、こんな時に取材をさせてもらえるんだろうか・・・

そんな不安もある中、ゴールデンウィークあけて、連合稽古の初日の稽古後、伊勢ヶ濱部屋への訪問が決まりました。

まあ、約束の日時に、照ノ富士本人がいなくて、時間を調整してくれた呼出しさんに大変恐縮されるというハプニングもありましたが・・・

あとで聞いたけど、照ノ富士はこんな長い時間のインタビューを受けることはまずないそうで。本当にとても貴重な経験をさせていただきました。

と同時に、取材して記事を書くことの責任を思い知らされました。途中で投げ出すなんて絶対に許されない。一字一句を無駄にしないように。

そんな卒業制作で取り組んだ記事の公開は、また次回~


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