素人が学生服のウエスト補正に挑戦して苦戦したポイント
「これ小さくて入らんくなった」
月曜日の夕方、息子くんが学生ズボンを手に私にこう言ってきた。月曜から冬服に移行する期間で、上着はまだ着て行かなかったけど明日(火曜日)から上着を着ていく、足が寒かったからズボンも冬服をはいて行きたい。けどウエストが小さくてボタンが閉めれないらしい。
小柄な息子くん。裾は少し前にギリギリまで丈を出したのでちょっと空中状態でダサいの一歩手前だが黙っておこう。ウエストは確かに気合を入れればボタンはとまる、少しでも気を抜くと食い込み状態。
素人がズボンのウエスト補正に挑戦
私は小さい頃から手芸全般が好きで自宅に家庭用ミシンがあります。身の回りの小物は自分で作れるくらいのレベルです。衣服はほとんど作ったことはありません。
なのでこの記事は裁縫とかが好きで、ちょっと自分で補正してみたいけど自分にできるんだろうか?と不安でまだ挑戦できていない人の参考になるかな程度の内容になります。
お尻部分の縫い代は3㎝。なのでここから縫い代を1㎝取るなら2㎝出せるということなので、左右で合計4㎝サイズアップできます。
1 ベルト通しを外す
この時の注意点は如何に生地を痛めずに糸を取るかだと思いました。最後にベルト通しを縫い付ける場所をどこにするかにもよるのですが、元の場所に縫い付けない場合は破いたりしてしまうと目立ってしまいます。
2 広げたい部分の糸を解く
糸の取り方によっては、引っ張ったら思いの外バババババーーーっと気持ちいいくらいに解けたりします。はじめに「ここまで糸を解きたい」と思うところの糸を切ってから解くと、解け過ぎず安心だと思います。
3.解いた部分にまち針を打つ
縫い代部分をまち針で止めていきます。横の縫い目が揃うと仕上がりが綺麗です。
4 お尻部分を縫う
しまった…。縫った直後の画像撮るの忘れたみたいです。糸を解いた分だけ、縫い代は1㎝で縫っていき、解いていない部分と新たに今縫っている部分が自然に繋がるように針を進めていきます。
この時、結構本体部分が重たく、ミシンの馬力だけに頼ると進みにくい感じがしたので、手でやんわり押すような感じで縫っていきました。
家庭用ミシンで、元々使われていた糸よりも細い糸を使ったので、強度を増すために2度縫いしました。
5.横の縫い目を縫う
元々この部分は縫われておらず、ボンドで軽く止まっていただけだったんですが、そのままだとブカブカしたので表側から縫い目のギリギリに沿って縫ってみました。ここを縫うのが1番スリルと安定感がありました。
6.ベルト通しを縫いつける
元々どう縫われていたかを思い出しながら、片方は難なく縫えるのですが、もう片方を縫うのがとてもむずかしくて何度も解いてやり直しました。
まち針で止めると微妙にずれてしまったり、だからといってまち針を打たずに押さえを下ろそうとするとまたその時にずれ、やっと押さえれたと思っても針を落とす場所が合ってるのかわからず、1番むずかしく、時間がかかった工程でした。
え?これミシンで縫えんの?無理じゃない?もう手で縫おうかなと思ったんですが、手縫いだと心許ない気がしてミシンで頑張ってみました。
先に縫い付けた側を針側に近づくように無理やり倒して、かつ、ベルト通しを手前に倒し左手で押さえ、慎重に、焦らず、縫い進め、どうにか完成しました。
7.完成
苦戦した割にベルト通しの大きさが揃わず…けどやり直す気力はもうなかったのでこれで良しとしました。ベルト通せば分からないかな?元々の位置ではなく、元々付いてた間隔ぐらい間を空けて縫い付けてみました。
霧吹きで軽く湿らせてアイロンを当てただけの状態なのでまだ元々のラインが見えています。
こうやって見ると見えますね!糸処理後に写真撮ったんですがまだまだ糸が残ってる… 目視だと黒くて全然見えません。
ベルト通しの後に縫い付けた方は、やっぱり縫い目がぐちゃぐちゃになっていました。裏側のことを考えてる余裕がなかったです。
感想
生地が結構分厚く、そして思ってたより黒く、目が疲れました。
私と同等ぐらいのお裁縫好きの方にオススメするかと聞かれたら、「オススメするけどめんどくさいよ」と言うと思います。補正をしてくれるところを探して問い合わせるのもめんどくさいっちゃめんどくさいし、頼むとお金もかかるので。
帰ってきた息子くんに「できたよ」と伝えたら、
「明日はいて行こーーー」
と嬉しそうだったので頑張ってよかったです。
大事にはいてくれよ。なるべくお尻を突き出すようなことをするなよ。くしゃみの時は気をつけろよ。尻餅つくなよ。と息子くんにはしつこいくらい言っておいたので私が縫った部分が破れたり裂けたりするかもということを息子くんも理解したようでした。
最後まで見ていただきありがとうございます。
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