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オープン就労でデザイナーになりました〈③就活編+おまけ〉

こんにちは、しろ(@sironist0852)です。

転職してから、半年が経ちました🎃
オープン就労についての記事を読んでいただき、DMやもくもく会で相談をいただくことが増えました。ありがとうございます。

今回は、オープン就労記事の第3弾、就労支援施設やオープン就労での就活の仕方や、現在の働き方についてまとめました。

前の記事
オープン就労でデザイナーになりました〈①療養編〉
オープン就労でデザイナーになりました〈②デザイン学習編〉


就職活動を始めたタイミング

私が就職活動を始めたタイミングは、昨年(2019年)12月ごろからです。
8月〜11月までは企業実習で会社で働くことを経験し、外出や別の環境で生活することに慣れる練習をしていました。

自分の中で、「何時間働けそうか」「どういう時に辛くなりそうか」なんとなく把握できるくらいの状態でした。

転職活動をする前にやっておくこと

転職活動をする時に、一般的には自己分析や書類・面接対策、人によっては試験対策をされると思います。
病気や障害のある方は程度に関わらず「自分の今の状態」と「合理的配慮※」を説明できる状態にしておくことをおすすめします。

※合理的配慮
「合理的配慮」とは、障害者が他の者との平等を基礎として全ての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないものをいう。
(障害者の権利に関する条約 第2条)

↑難しいですが、障害のある人が、無い人と同じように働けるようにするため、その人に応じて発生する困難さや障害を取り除くための変更や調整のことです。

当時の私のできないことと、合理的配慮はこんな感じでした。

できないこと
・電車、長時間の外出は厳しい
・立ちくらみが症状として出るため、長時間の立ち作業は厳しい
・発作が起きた際は薬が効くまで一時的に仕事ができなくなるかも
・人とご飯が食べられない(仕事とは直接的に関係ないので合理的配慮からは削除)

合理的配慮(企業に開示したもの)
・仕事に慣れるまでは時短勤務からはじめる
・長時間の移動、立ち仕事を控える
・万が一発作が起きた時に、10〜 15分休憩を取る

書き出してみると「自分めっちゃわがままじゃん…」とか「こんなこともできなくて情けない…」とか闇に堕ちかけます。(堕ちまくりました)
しかし、まずは自分の症状を正直に書き出し、どういう働き方が続けられそうか知ることで、就活のやり方を決める1歩になると思います!

障害や病気を公開するかどうか

うつ病やパニック障害など、働く上で不安がある人は、転職する際に転職先に伝えるかどうか悩むと思います。
まずオープン就労※かクローズ就労※か(障害を開示するかどうか)選択していくところから始まります。

※オープン就労
病気や障害を就職先に開示して。
障害者雇用だけではなく、一般雇用でも開示して働くことをオープン就労になります。

※クローズ就労
病気や障害を就職先に開示せず、一般の方と同じように働くこと。

分かりやすい記事


私が転職活動をして感じたオープン就労(一般雇用・障害者雇用含む)のメリット・デメリットは以下です。

メリット
・合理的配慮を受けやすい→安心して長く働ける
・時短勤務がしやすい
・何かあった時に職場の人に相談できる

デメリット
・書類審査が通りにくくなる(後述)
・給与が安いことがある(障害者雇用の場合)
・仕事が限られている(障害者雇用の場合)

私の場合は、そもそもフルタイムで働くことが厳しかったので、クローズ就労は厳しいと判断しまし、オープン就労を前提に、一般雇用と障害者雇用の両方で探すことにしました。

確かに、クローズ就労の方が書類通過もしやすく、就職もしやすいと思いますが、転職活動をはじめようと考えている現時点で「フルタイム(もしくは会社が求めている就労形態)が心身的に厳しい」と感じているのであれば、オープン就労でいくことをおすすめしたいです☺️

転職で使ったサービス

転職活動の時に私が使っていた転職サービスです。

①就労支援施設専用の求人広告
就労支援施設の利用者限定で利用できる転職サービスです。
施設とやりとりのある企業が求人を出すため、雇用前に実習を受けいれてもらえたり、事前にスタッフから会社の環境などを知ることもできます。
1番利用していた転職サービスです。

②ハローワーク 
主に障害者雇用の求人を探しにいく時に使いました。
仕事の数は多く、事務職はかなりあります。
デザイナー職はほぼありません。
給料がちょっと厳しめな感じでした💸

③atGP
障害者雇用の求人広告です。
求人数が多いのと「配慮条件」からの検索ができます。
障害者雇用の検索は、①、②、で大体できていたため、他の求人を探す時に眺めていました。

④wantedly
クローズ就労の方がデザイナー職種を探す場合は、いいのかなと思います。
障害者雇用はほとんど募集されていません。
リモートやフレックスが導入されている企業が多いので、普通に働くのは不安だけど時間をずらせればやっていけそう、リモートがいい人は良さそうだなと思いました。

オープン就労の旨と配慮事項をプロフィール欄に記載しておりましたが、スカウトを受け、カジュアル面談に望んで病気のこと伝えた瞬間に空気が変わったり😇メッセージ中に空気が変わったり😇しました(トラウマ)

⑤SNS繋がりの紹介(Twitter・cocoda!)
SNS等で公開しているデザイン作品を通して、面談の機会をいただきました。元々Twitterでは症状を開示していたため、お声をかけてくださった企業はオープン就労前提で話を進めてくださり、とても安心できました。
Cocoda!の企業コラボがきっかけで選考のチャンスもいただけるので、そこに挑戦もしていました。

最終的に①で1件、⑤で2件の併せて3件の内定をいただいきました🎉

オープン就労の書類・面接

書類準備
障害を開示して就活することに決めたら、まずは「書類(履歴書・職務経歴書)」の準備から始まるかと思います。

オープン就労の場合は、提出書類の中に自分の症状を記載する必要があります。履歴書の中には、「障害記載欄」がついているものもあるので、そちらを利用するのが便利です。

書く内容は
障害者手帳の種類・等級・取得日、障害内容(当時の)、現状の状態
通院の必要について、必要な配慮(合理的配慮)になります。

↑障害開示用の履歴書がダウンロードできます。

↑障害開示用の履歴書の書き方が詳しく載っています。

↑障害開示用の履歴書の書き方例が載っています。

面接
今まで転職活動をしたことがなかったので、新卒面接の感覚でいましたが、面談も面接も1回1時間程度ありました(デザイナー面接だったのもあるかも)

聞かれた内容
・自己紹介
 ・趣味、特技
・障害について
 ・どういう症状になるのか、なったらどうするのか
 ・配慮して欲しいことは何か
 ・体調が悪くなるきっかけは
 ・施設では何に取り組んできたか
・仕事(デザインスキル)について
 ・ポートフォリオの説明
 ・普段どのように勉強しているか
 ・最近気になっているデザインは
 ・情報収集はどのように行なっているか
 ・やりたくないことは何か、やりたいことは何か    ...etc

書類でも、面談でも、面接でも、「障害について」と「合理的配慮について」は必ず聞かれます。また、内定後もより具体的な配慮について相談することになります。
自分のして欲しい配慮と、今できること・できないことを説明できるようにしておくことが大切だなと実感しました。

施設のプログラムを受けている時に、「障害者雇用(精神系)の1年後の職場定着率は50%」という言葉をよく耳にしていました。
↑の記事を見ると、一般企業にオープンやクローズで入った人は、定着支援(就職後も施設のサポートを得ることができる支援)が無いと、職場定着率30%を切っていますね…。

就職は、働き始めてからがスタートなので、折角入社しても辛くなってやめてしまわないように、自分の症状を理解しておくのが大切です。

面接の緊張、疲れ、落ち込みとの向き合い方

就活では、慣れない場所、面接、お祈りメール…などなど心身共に疲れたり、落ち込む機会が増えると思います…。
個人的に取り組んでいたことをまとめてみました!

・落ち込むことや疲れることを「当たり前」だと思っておく
・感情はまとめて手帳に書き込み、就労支援のスタッフに相談することで心の中に溜めないようにする
・緊張しすぎる時は、その緊張すらも見てもらう気持ちで行く(オープン就労だからこそ、無理していいところを見せようとしない)
・慣れない場所は、事前に練習して行っておく
・就活中は特に規則正しい生活をする。楽しいこと以外は無理して手を出さない

おまけ 現状報告

 4/21に入社して、もうすぐ半年になります。
入社した当初は、すごく短い勤務時間(週3・4時間)から開始しましたが、今では週4勤務ができるようになりました🎉

入社時からコロナ禍でフルリモートなので、通勤等の不安要素がなくなり、大きく体調も崩さず仕事ができています。
まだ、時々会社に行く時は、ちょっと緊張しながら行っています。
(順調と言いましたが、入社直後はリモートなのに不安で過緊張になりすぎて毎朝吐いてました…そんな時もあっていいんです😂)

勤務時間の調整や、体調面の不安は、月1で会社面談・就労支援スタッフとの面談があるので、そこで相談しています。
周りの方が優しい方ばかりなので、何かあった時も伝えられるだろうなという安心感があります。
「明日ダメそうなら伝えればいいかな」という安心感のおかげで、半年間1日も休まず、遅刻もせず通えています。自分でも驚いています☺️

今はゆっくりと、フルタイム勤務ができるように目指しています。

おわりに

「オープン就労でデザイナーになりました」記事は一旦完結です。
身の回りの人で、就活や障害に悩んでいる人、今病院に行くべきか悩んでいる人、そんな方に少しでもお役に立てる情報をこれからも探していきたいと思っています。

読んでくださり、ありがとうございました⛄️

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最近、小規模ですが朝活やもくもく会などをやっているので、一緒に勉強してくださる方がいると嬉しいです⛄️

しろ(@sironist0852

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