オープン就労でデザイナーになりました〈①療養編〉
こんにちは、しろ(@sironist0852)です。
ここのところ毎日、家で朝もくや筋トレをしています。
去年の2月から就労支援に通って療養&就活をしておりましたが、
デザイナー内定をいただき、就労支援を卒業しました🎓🌸
就労支援に入る前までは、いつになったら働くことができるか検討もつかない状態だったので、1年ちょっとで日常生活が送れるまで回復できてよかったです。
この先、生活環境の変化や、勤務による疲労で体調が崩れやすい環境になるので、一層注意して生活していこうと今から気を引き締めています。
体調を崩してからの過ごし方や、就労支援やデザイン学習、転職活動まで、一通り振り返ってまとめてみました。
現在治療中の方、デザインの勉強をしている方、精神障害で転職活動する予定の方にほんの少しでもお役に立てれば幸いです。
長くなりそうなので、①治療、②デザイン学習、③就活に分けて書いていく予定です。
今回は①治療編です。
自分の症状と原因
私の症状ですが、診断名は初診が「急性ストレス障害」一定経過後に「パニック障害」「不安障害」になっています。
あまり深くは書きませんが、仕事での激務が続く中で、会社で精神的に大きくストレスを感じる事件が起き、それが元で体調が大きく悪化しました。
発症直後はフラッシュバックやパニックが頻発し、家から近くのコンビニにすら買い物に行けない状態になってしまい、会社を休職、治療に専念することになりました。
このようなことは、今まで経験のないことだったので、この先働けるのか、どんな治療をすればいいのか、そもそも治るのか全くわかりませんでした。
手探りでの治療法探しの始まりです。
この時期のできないこと:外出、食事、
この時期できたこと:睡眠、電話、チャット、読書やゲーム
治療で行ったこと
1年を通して、以下の4つの治療法で進めていきました。
①カウンセリング
②薬物治療
③就労支援施設での生活訓練
④外出訓練
①カウンセリング👩⚕️
治療の一番最初に行いました。
プロのカウンセリングは人生で初めて受けたのですが、これを最初に取り組んだのは大正解でした。
事件直後は何もできない状態だったので、自分がどうなってしまったのか、どうすればいいのか分からず、判断もできません。
専門の方に聞きながら、どういう治療法をするのが良いか話し合いました。
サービスや先生によって得意分野が違うので、4種類のカウンセリングサービスを利用しました。
・トラウマ、大きなショックに対応するカウンセリング(会社が用意)
・電話でできるカウンセリング
・心療内科のカウンセリング(メンタルトレーニングあり)
・内科のカウンセリング(薬の処方あり)
外出が難しい人は、今は電話やWebでできるサービスがあります。対面で言葉にしにくい場合はメールで対応できるところもあります。
電話やチャットでできるサービスが非常に助かりました。
私がカウンセリングで感じた良さは以下の2つです。
●包み隠さず話せる
第三者、しかもカウンセリングのプロなので、ネガティブなことも、凄惨なことも話せます。
友人に重すぎる話はしにくいですし(暗い気持ちにさせてしまうし)、でもその重いところに核心があると思っているので、そこを全て受け止めてもらえるカウンセリングは心強いです。
私の場合は、話せば話すほど客観的になっていったので、何度も話して昇華しました。最初はぐちゃぐちゃな説明でも相手はしっかり聞いてくれます。安心😊
●変な判断を防げる
精神的にパニックになっている最中は、まともな判断ができないことがあります。
外出ができないのに仕事先を見つけようとしたり、無茶を重ねようとしたりしてしまいます。
カウンセラーの方に相談することで、危険な判断を止めてくれたり、見えなくなってしまっている選択肢を提示してくれます。(自分に対しての信頼が地に落ちているので、信頼できる人と決めた選択肢を進む精神的な楽さもあったり…)
カウンセラーによって、得意分野が違うので
・仕事のトラブルや辞め方、休職中の行動 → 産業医
・心身の治療 → 心療内科の先生、トラウマ専門カウンセラー
と分けて活用していました。
このおかげで、「就労支援」という存在を知ることができました。
②薬物治療💊
内科に通い、パニック障害治療の薬物治療を行いました。
幸運なことに、近所の病院の先生が産業医の経験があり、かなり親身に相談に乗ってくださったので、その先生と薬の使い方を決めています。
薬物治療というと、「薬使うと抜け出せなくなる!」「薬なんて使わなくても〜」という人がいますが、その人のその時の症状や治療環境次第なので、絶対に〇〇の方が良い!ということはないと思います。
ただ、症状が軽くても重くても、精神系の薬は副作用の出方が人によって違うので自分に合う薬を探すのに時間がかかります。
私自身も薬探しに2~3ヶ月位かかりました。
1つの薬に対し、2週間位で合うか合わないかなんとなく分かるので「この薬でやっていこう!」と決まるまでそこそこキツい思いをします。
効果が軽いのに吐き気や胃痛が酷かったり、ふらつきが出たこともありました。
泣き言が多かった時期がこの辺りです😥
薬は長期間使用するものなので、合う薬を探す作業はしっかり時間をかけた方が良いです。
今も薬は服用していますが、副作用も少なく症状もかなり抑えられているので、頑張った価値はあるなと思っています。
就労支援を知った経緯
カウンセリングの中で、ある程度今の状態とこれからのことが決まってきました。
・今の会社は辞める
・すぐの就労は厳しい(やめた方が良い)
・就職活動をするのは日常生活がある程度できる様になってから
・1ヶ月は実家で生活をする
・生活訓練から就職活動までサポートしてくれるサービスがいいのでは
1ヶ月は実家にいましたが、しっかり治しつつ、早く社会復帰がしたかったのでその後一人暮らしに戻り、就労支援に通って生活の訓練を行うことを決めました。
お金のかかる選択肢だけど、半年位だったら大丈夫かなとこの時は思ってました。なめてました😓
③就労支援施設での生活訓練
就労支援は障害や持病、働きたくても働けない人に、職業訓練や就職活動のサポートをしてくれるサービスです。
詳しい説明は、調べるとたくさん出てくるので割愛します(リンク貼ります🙋♀️)
最近では、技術系に特化した事業所もあるみたいなのですが、私は全然電車に乗れなかったので通いやすいところに決めました。
基本的に施設内では職業訓練(PC訓練や軽作業)や、就職、社会人マナー、メンタルトレーニングなどのプログラム受講できます。
働くための訓練として、毎日同じ時間に施設に行き、仕事と同様の訓練をして自身の症状を理解したり、コントロールできる様にしていきます。
私はここで、プログラムの受講とデザインの勉強をしていました✏️
…とは言っても、通所当初は週1で2時間通うところからスタートし(それでも行けない)できてきたら週3で2時間、次は午後まで滞在してみる、週5で午前から午後まで通う…という感じで増やしていきました。
週5で通えるようになるまで8ヶ月かかりました(外への実習や就活は生活が安定してきてからなので卒業まで1年かかりました)
就労支援の強みは、就職のサポートや実習があることです。
地域のハローワークや就労支援独自の求人があり、大抵が障害や持病に対して理解があるため、それを理由に断られることが少ないです。
就活編で詳しく記載する予定ですが、オープン就労(障害を開示して一般就労をする)は障害者雇用に比べて書類審査でめちゃくちゃ落ちたので、障害理解があることがわかっている安心感は強いです。
実習に関しては、就労前にその会社できちんと働けるかを試すことができます。会社に入ってみたけど音が気になって作業できなかった…業務内容が自分には重労働だった…というミスを防ぐことができます。
私は2社実習に行きました。
後は、面接や見学の同行(電車移動苦手だから同行には何度も救われました…)や履歴書や職務経歴書のチェック、日々の生活の相談や、障害への対処法などを相談できます。
同じように治療している人が周りにいるのも心強いです😊✨
④外出訓練
治療開始から半年頃からスタート。
就労支援に慣れてきて、日常生活も余程のことがなければ安定して生活できる様になってきましたが、遠出や電車がどうしても苦手でパニックの引き金になってしまうことが多かったので、個人的に電車訓練をしていました。
1人で行っていたので、あまり無理しすぎず(帰ってこれる範囲で)軽い目的を持って電車に乗っていました。できなくてもOK
大事なのは、どういう時に出るのか、どうしたら落ち着くのかを何度も繰り返して理解すること(他人に説明できる様にすること)だと思います。
↑チーズハットグおいしかったからまた食べたいな
時々友人と遊び兼ねて外出訓練をしていたのですが、辛くなったら帰る(もしくはその駅で遊ぶ)、逃げられない空間や長時間拘束されるところは避ける(映画館・コンサート)計画を立ててくれて感謝しかなかったです…。
もっと遠くに行ったり、やりたいことも出来るのに3駅先のケーキ食べに行くとかにも付き合ってくれました🍰
また、外出中はめちゃくちゃ緊張しているため、ご飯が食べられないという症状もありめちゃくちゃ困っていたのですが、外出&外食訓練してくださった方もいて外でご飯食べられる様になってきました…嬉しい😭
他にやったこと・気をつけていたこと
①〜④以外に体調管理で気をつけていたこと、やっていたことです。
◯可能な限りの規則正しい生活
夜寝て朝起きる、睡眠時間を多めに取る、栄養のあるものを食べる。
↓の本を参考にタンパク質を摂っていました。
◯体調最優先で生活する
無理をしない、疲れたら昼寝する、何もできなくても自分を責めない、不安な予定は断る。
◯辛くなる情報はミュートにする
どうしても周りに置いていかれる気がしてしまい、焦ったり辛くなってしまうので、元気な頃の知り合いは一旦ミュートにして、情報を見ない様にしていました。精神衛生上かなりおすすめです。
◯危ないサインを知る(自己理解)
不調が出やすい箇所や、原因を記録していました。
私の場合は、「ご飯が食べられない、お腹が空かない」は疲れ気味、「眠れない」は結構ピンチです。
人によって症状の出方が違うので、症状がひどい時は横になりながら「この症状つらいな〜」と記録(記憶)しておくと良いです。
このサインについては、就活の際に面接で聞かれることもあります!
おわりに
1年間治療して、今は40〜50分の電車移動ができるようになりました。今は体力をつけるためにゆっくり筋トレしてます💪
まだまだ出来ないことはたくさんあるけれど、ちょっとずつ進んでいこうと思っています。
次回は、療養中にやっていたデザイン学習についてまとめます!
読んでくださり、ありがとうございました⛄️
いただきましたサポートは大切に使わせていただきます⛄️