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②ADHDの診断方法は? ざっくりと解説。<音声読み上げあり>


ADHDの診断方法は?

ADHDの診断は、米国精神医学会(APA)のDSM-5(「精神疾患の診断と統計マニュアル第5版」)に記載されており、医師の診察時に観察される行動特性に基づいて行われます。

ADHDと診断されるためには、年齢や発達レベルが同程度の他の子どもたちよりも頻繁に強い不注意や多動性・衝動性の症状が現れ、12歳以前に発症していることが条件となります。

さらに、その症状が複数の場面で見られ、対人関係、学業、職業上の機能に障害を生じていなければなりません。

また、統合失調症やその他の精神疾患によって引き起こされたものではないこと、あるいは他の精神疾患によってよりよく説明されるものでなければなりません。

神経疾患や身体疾患、虐待、不安定な育児環境などがADHDに似た症状を呈することがあるため、小児科医、小児神経科医、児童精神科医による医学的評価が推奨されます。

前頭葉や線条体と呼ばれる部位でのドーパミンという物質の機能障害や、遺伝的な要因が関与していると推測されています。

ADHDのような症状があるからといって、全員がADHDとは限らないということです。
例えば、愛着障害、アダルトチルドレン、親や周囲の関心を得たいために行動した結果、ADHD様症状が現れることもあります。

ネットやニュース、TVなどの情報だけを鵜吞みにせず、悩んだり・困ったときは、信頼のできる医療機関、医師への相談をお勧めします。

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