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あなたの言っていることはなぜペラッペラなのか

話し方の個人レッスンやスピーチ講座などには、様々なお悩みを持った方がいらっしゃいます。

以前に個人レッスンをさせていただいた経営者の方のお悩みは、人から「何を言っているかわからない」「気持ちがこもっていない」と言われる、ということ。

まとめて言うと、あなたの話は全く中身がなくて軽いので言葉を発してもどこかに飛んでいってしまい聞いている人に伝わらいし残らない。さらに要約すると、あなたの話はペラッペラだ、ということです。

その答えは簡単。
自分の言葉で話していないからです。
その原因も簡単。
自分の頭で考えていないからです。

どこかで誰かが言っていたような適当な言葉を、このくらい言っておけば無難だろうと、つまらない言葉を選んで話すからです。
そこには自分の思いは1ミリもありません。
だから誰にも伝わらないのです。だって、そもそも『伝えたい』思いがないんですもの。
物事は原因があって結果が生まれますから、伝えたい思いがなければ伝わるわけがないし、そもそも伝えたい思いがないなら話す必要がない、黙っとれ! ということです。
ですから、伝えたい思いがあることが大前提なのですが、それが何なのか自分でわかっていないから言葉にできないのです。

まずは、自分の思いを言葉にしてアウトプットすることから始まります。
最初はまとまっていなくてよろしい。とにかく全て書き出すことから。
その後の段階として、構成や表現力などを練習するのです。
いくら滑舌良く、いい声で、身振り手振りもつけて、表情豊に話したところで、自分の思いを自分の言葉で話さなければそりゃあ伝わらないですね。

一番人に伝わる話とは、自分が経験した事実とその時に感じた思い。事実だけではなく感情をセットで話すのです。この組み合わせが最強なのは、その本人にしか話せないことだからです。
そうすることで、話に重みが出てペラッペラではなくなります。

まずは自分の感情にスポットライトをあてること。ただ、自分で自分にスポットライトをあてることはなかなか難しい。
話し方のレッスンにおいての私の一番の役目は、このスポットライトをあてることです。テクニックはその次ね。

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