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怒りの映画(2021/08/18)

・こんにちは、sirasuです。


・3日振りの日記。しかも昼書いている。どう考えても終わってるが、そんなのは関係ない。僕こそこの地球で最も自由な男、アンチェインだからだ。

・嘘ですが、まあ夏休みって暇なんですね。机に向かう、YouTube見る、机に向かう、ゲームする、机に向かう....。ずーっとこれ。ということを前書いたが、例に違えずここ最近もずーっとこれ。気が狂いそうだ。

・そんな私だが、暇すぎて日記を書くことで暇を凌ぐこととする。

・実際、10時起きだし、そうめん食べる時の最後の方の麺つゆくらい希釈した中身のない一日だから日記なんて書けない。せいぜい漫画とかアニメとか映画の感想を垂れ流すただの感想文だが、まあ許して欲しい。誰に許しを乞うているのかは知らないけど。



・昨日買ったおいしいラムネ。

・ロッテのブルーベリー味のガムがあるんだけど、それをラムネへと昇華させた商品。

・おいしいのはもちろんなんだけど、記憶の片隅に置き去りにされていたこのガムとそれにまつわる幼少期の記憶がラムネの匂いによって掻き立てられ、結構ノスタルジーな気持ちになった。

・コレと梅味のガムがよくあったんだけど、最近めっきり見かけない。駄菓子屋とかに行ったら売ってるのかしらん。最近の粒状のガムじゃなくて、薄っぺらい長方形のガムが6枚くらい入っていた記憶がある。もうそういう薄っぺらいガムも絶滅危惧種なのかもしれない。

・僕の祖父がいつも車と胸ポケットの中にコレを入れていた記憶がある。祖父母の家に行くといつもこれを一枚くれた。そして煙草くさい車でいつもの近場の駄菓子屋へと向かったものだ。僕はまだ小さかったので、味がなくなってしまったらすぐに包んでいたような気がする。当時の僕はガムはただの味がする変な硬いやつみたいな認識だったんだろう。

・すごく懐かしくなれた。ありがとう、ロッテ。




・お盆の方に、「竜とそばかすの姫」を見に行った。

・一応まだ上映中の映画だからネタバレは避けておく。

・ストーリーはサマーウォーズをもっと派手派手にしたイメージ。見に行くならサマーウォーズは事前に見ておいて損はないと思った。というかサマーウォーズをリスペクトしている節はある。サマーウォーズは「ネットで起こりうる恐ろしい事故」を主としているが、この映画は「ネットを使いこなせない人の悪質さ」を存分に表現していると個人的に感じた。

・肝心の感想だが、僕はすごく楽しかった。満足度で言うなら80点前後くらいかもしれない。そんくらい楽しかった。


・まあここで、アレ?と思った人もいるかもしれない。TwitterやYouTubeなんかで、良くない評価も見たよ?と。

・まあそうかもしれない。見る前にそういう評価があったことを知っていたことは否定はできない。でも、その前情報を手に入れていたとして、実際に自分が見て感じた作品への評価は揺るがないものだ。誰かの言うことなんて気にせずに劇場に入ったらいいのだ。もちろんフラットな視点で見たいならそう言う前情報は断ち切った方がいいに決まっているが。

・というか実際はそんなに悪い意見なんか見なかったしな。


・そして今日はすこし文句を言いにきたのだ。

・話は大きく変わるが「エヴァンゲリオン新劇場版Q」を見たことはあるだろうか。この映画は新劇エヴァの3作目として公開された映画なのだが、いままで築いてきたエヴァをぶっ壊した作品として有名だ。ぶっ壊すと言えば聞こえはいいが、シンエヴァが公開されるまでQはこれまでのストーリーからは繋がりが弱く飛躍しすぎだとバッシングを受け続けてきた作品である、というのが通説だ。

・コレを見た僕は当時小学生5年生とか。ロボット大好きっ子が兄が見ていたエヴァに影響されて見始めたのがきっかけだったと思う。当時の僕は、エヴァ破でシンジくんと初号機が覚醒したのをみて大興奮していた。カッコいいー!!と。そして流れで見たエヴァQもたまらず大興奮。13号機が覚醒するシーンを何度も巻き戻し、絵を模写したりしていた気がする。


・長々と何が言いたいのかと言うと、作品を見るときに少年心を忘れてはいないだろうか、ということだ。たしかにエヴァQは序破から見ればストーリーが飛躍しすぎている。前作で助けた綾波はいないし。前NERVは解体され、なぜか変な組織でミサトさんは艦長をしてるし。でもエヴァQにはエヴァQの良さがあるのだ。覚醒シーンはカッコよかったし、作画も前とはうってかわり、美麗かつ高クオリティに仕上がっている。音楽も最高で、アニメ版とおなじクラシック「第九」が使われていて、ファンサービスも抜かりない。

・僕は、みんなが作品を純粋に楽しむ力がみんな欠如している気がするのだ。いい点と悪い点を同じに考えてしまうような、作品を悪い面だけで捉えているような人が多すぎる。少年の僕がエヴァQを見て興奮できたのは、まだ小さくストーリーなんて全く気にしていないからだ。単純にその作品の良さを捉えられていたからなのだ。もちろん今になってみるとエヴァQはたしかに飛躍しすぎな気もするが。それはその作品の良くないところでもある。


・そういう意味でこの「竜とそばかすの姫」を僕は楽しめたと思う。この映画のもう一つのテーマは「音楽」だ。主人公は歌の力でアイデンティティを模索しようとする。それに付随して超美麗グラフィックがスクリーンいっぱいを駆け巡る。言うなればミュージカルに近い。この表現は映画館の超迫力の音響とどデカいスクリーンだからできる映像表現を存分に生かして作られている。歌もいろんな作曲家さんが集い、主人公の声優さんは歌のオーディションで決めたというこだわりっぷり。いろんなジャンルの音楽が2時間くらい劇場を飛び回る。

・ここがこの作品のいいところだ。正直たしかにこの映画ストーリーにはすこしモヤっとするところもある。それはこの作品の悪いところだ。

・このいいところと悪いところをしっかり見極めれた人こそが批評家というんだろう。最近のネットでは作品に対して「批判家」が多すぎる。悪い点だけをズルズルと引きずり、主観だけで作品を評価する。要はそんなの好みじゃないか。気に入ったら「名作」。気に入らなかったら「駄作」。はいオシマイ。そんなのでは健全な創作活動は促進されない。

・少し前に、藤本タツキ先生の漫画が、読者の要望で一部変更されたことがあった。それはこの例のもっとも最たるところではないか。こう言った事件がたびたび起これば、作者は常に読者に怯えながら、正しい創作活動は阻害されてしまうだろう。それは本当に正しいことなのだろうか。

・少なくとも僕はいいとこ悪いとこひっくるめて作品を好きでありたい。そう思った。

・あとこの映画、さっきも言ったように音響の関係上映画館で見たほうが100%いいです。心が震える。そして、キャラクターデザインをいろんなアーティストさんに依頼しているので、すごくわちゃわちゃしてる賑やかな感じになれる。僕的には「虎鶫」という漫画を連載している作者さんが、キャラデザに携わっていて、そのキャラが最高なのでぜひ注目していただきたい。

・これ。ippatuさんという方なので是非ともチェックをば。



・長く喋ってしまった。疲れた。



・では、また。

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