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90年代、ニュージーランドのコーヒー文化の記録

豊橋市の自家焙煎カフェAPOLLO COFFEE WORKSが10周年を迎えた。アポロさんを僕が最初に訪れたのは2010年だったと思うので、おそらくオープンして半年くらいの頃なのだと思う。名古屋から豊橋に帰ってしばらくの頃、なかなか好みのコーヒー屋が豊橋に無いなと思っていたところ、ちょっとした偶然で知り当時あまり日本に馴染みの無かったニュージーランドスタイルのカフェにはまってしまった。ちょっとした偶然というのは、カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュの堀内隆志さんが雑誌の連載でアポロコーヒー(西尾市のフレーバーコーヒーで今でも飲める)という抽出方法を取り上げており、調べたら同名の店舗が見つかったというわけだ。

今年、アポロコーヒーワークスが開店10周年ということで記念に写真集を出すことになり、僕はデザインを担当させてもらった。アポロコーヒーワークスのオーナー橋本夫妻は94年〜95年にニュージーランドにワーキングホリデイで滞在し、当時のニュージーランドカフェ文化に感銘を受け、色々なカフェを巡り写真に記録した。それはニュージーランドで今のようなエスプレッソを中心としたカフェ文化が始まった90年代前半、すなわち黎明期の現地の空気を伝える貴重な記録でもある。

最近ではフラットホワイトという名前も色々なカフェで耳にするようになった。ニュージーランドを代表するドリンクで、エスプレッソにきめの細かい泡立てミルクを足したものだ。カプチーノやカフェラテに比べミルクの割合が少なくコーヒーの香りが強く楽しめるのが人気だ。2017年のコーヒースプリームの日本初出店を期に、ニュージーランドスタイルのカフェが日本でも増えてきており注目を集めている。

今、注目を集めるニュージーランドのコーヒー文化のオリジンを知りたい時に「NEW ZEALAND CAFE 1994-1995 —APOLLO COFFEE WORKS旅の記録—」は非常に貴重な資料になるだろう。カフェ好きの方ならパラパラ見ているだけでも色んなカフェが載っているので楽しめるだろう。


ここからは僕がアポロさんと制作させてもらった過去のデザインを載せてみる。

まずは2010年の4月に最初に一緒に制作したショップカード。ミシン目が入っておりピリピリ1枚ずつ切り離しお客さんに渡すスタイル。ブルーのインキはオフセット、ブラックの部分は活版印刷で打刻された外国のチケットをイメージしたデザイン。

こちらも2010年に制作したコーヒーチケット。下の数字の部分をパンチしていくデザイン。この頃はアポロさんも僕も割と暇で時間があったので、時間がかかっても楽しい仕掛けをよく考えていたように思う。

2013年に初めて発売され、今年も6年目で未だ発売を続けるロングセラーとなったカフェオレベース。贈り物でもらっても嬉しいデザインを考え、包装紙に包まれた特別感を演出した。包装紙は愛知県発の服飾ブランドKOTONさんのテキスタイルのパターンを使用。

2016年のクリスマスブレンドはパッケージにペイント缶を使いディスプレイをも兼ねたデザイン。海外のパッケージサイトでも取り上げらました。

2018年のホリデイブレンド。こちらもクリスマス使用。缶ではなく紙管を使用。イラストはakira muraccoです。

2016年に制作したアポロコーヒーワークス・オリジナルのガーゼハンカチ。色々なコーヒー器具がプリントされています。

こちらも2016年に作り、ずっとロングセラーとなっている珈琲羊羹。イラストは熊谷隼人くん。

こうやって振り返ってみると色々制作させてもらっていますね。個人オーナーのお店でなかなかここまでデザイン性の高い(=コストがかかる)ものを作らせてもらえる所が少ないので、こちらも楽しんでチャレンジ出来るし、そういう意味でもありがたい存在。アポロさん10周年おめでとうございます!


購入はこちらより






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サイフォン・グラフィカというデザイン事務所を運営しています。お仕事は浜松。紙の素材感と印刷物の匂いが好き。 https://siphon-graphica.net

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