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海外旅行でのプチ不思議な体験

今からちょうど20年くらい前に、海外のある小さな島へダイビング旅行にいったとき。連休を使って行ったんで現地には日本人がどっと集まったのだが、僕の旅路は片道21時間の一人旅。 その途中… 広くて有名な国際空港での、国際線から国内線への乗り継ぎ。時刻は20時ごろ。出発ゲートに行っても飛行機がない? 空港内の店もすでに閉まっていて、電光掲示板などの案内がなく、人がまばら。深夜の夜道を歩きまわるような感じで空港スタッフを探して捕まえて、中学レベルの辿々しい英語で質問。僕はろう者

    • 日本沈没外伝-希望の跡-

      地震学者の田所の予言通りに関東地方が沈没に見舞われた、その夏。 水没したタウシュベツ川橋梁を、東山は窓から眺める。しかし、目には入ってこない。我に返ると、窓際に立っている自分に気づく。 アイヌ語タッタ・ニ・ペッから由来するタウシュベツ。道東とはいえ、北海道のほぼ中央に位置する。 首相官邸をそこに移転するのを決めたのは、東山首相だった。 標高が高く雄大な自然環境。総貯水容量が豊かな糠平ダムが近くにあり、十勝川周辺屈指の水力発電を誇る糠平発電所もある。だから、移転先候補の

      • 僕なりにデフフッドごっごしてみる

        一応、偉そうに作文してみる「聴覚障害者」という病理的視点から脱却して、日本手話を日常言語として用いる「言語的少数派」という社会的文化的視点へ転換すれば、「ろう者とは、日本手話という、日本語とは異なる言語を話す、言語的少数派である」(*1)と考えることができる。「ろう者自身を障害者として卑下する必要がまったくなく、ろう者は手話を積極的に活用する権利がある」という主張は、ろう者の自己肯定感を促し、ろう者の間で大フィーバーが起こった。 また、「ろう者になるための自己探求過程」とし

        • 漁師町の年配ろう者を偲ぶ

          私は、今までに十数回の引っ越しをしてきたのだけれども、ほとんどの住処は海まで10分以下のところでした。父系、母系そしていとこも漁師家系であり、私は漁師ではありませんがスキューバダイビングを通じて現在も海を楽しんでいます。 さて、私の実家があった町には年配のろう者がいたのですが、最近亡くなられたと聞きました。今、彼を偲びながら書いています。 彼は、義務教育を受ける機会がないまま漁師になり、ご自分の舟も持っていて、一人で海に出てアジ、サバ、タイ、イシダイ、アオリイカや、ケンサ

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