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読書感想:「ナナメの夕暮れ」を読んで思ったこと

以前放送されていた、テレビドラマ「だが、情熱はある」を観て、ずっと気になっていた「ナナメの夕暮れ」。

読み終わった後すぐに浮かんだのは、「これ、私のために書かれた本だ…!」という気持ち。

なにか本を読んだあと定期的に抱くこの感情に出会うと、そのくらい今の私に合っていて、この1冊に書かれた言葉を欲していたんだな、こういうことに私は気づきたかったんだな、と客観的に自分を見つめることができたりもします。そして、この本もそうでした。

第二章のはじめに、「ナナメの殺し方」という題の文章があるのですが、私はこれがものすごく刺さってしまって。

なぜなら、若林さん同様に、私自身もナナメに物事を見てきたな~という自覚がめちゃめちゃあるからです。
”人生楽しくない”なんて思っていたけれど、それは自分が視野が狭くなって見えていなかっただけであって。
楽しいこと、好きなこと、行きたい場所、人、色んなものを無意識に自分から遠ざけて、自分自身で楽しくない人生を作り出してただけだなって、改めて気づきました。

つい自分の不満やマイナス感情の原因を外的な要因で片づけたくなって(外的要因の場合ももちろんあるけど)、他人に話して不幸のベールに巻き込もうとしてたことあったな…

自分の中身を見つめることってすごくしんどいし、エネルギーを使うこと。

自分が発言した言葉や、行動、生まれてくる感情に対して、「なんで自分はこう言ったんだろう」「なんでこうしたんだろう」「なんでこんな感情になったんだろう」って、とことん突き詰めて考えて、そして段々と若林さんの心の在り方が、ゆるやかに変容していく様子が印象的でした。


最近、日記をつけています。
その日の楽しかったこと、良かったことを書く。
どうせ生きるなら、自分の好きなこと、たくさんあるほうがいいもんね。

私自身のネガティブな性質を根本から変えることはできないけれど、心に少しだけ潜んでるポジティブな側面を育てていくことはできるかも、とこの本を読んで思うことができました。

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