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コンテストには応募しないと、本心から思ったのに結局、そこに向けて推敲を重ねる日々を過ごしている私。びっくり。

しかもまた、昔に書いた作品に手をかけている。

理由は簡単。
私が『あの子たち』に会いたいから。


一時期、過去は振り返らない!なんて数年あり、数か所に応募して結果、落選したものは『終』と名付けたフォルダに入れてさよなら~、にしていた。それが不思議なもので、年齢が上がるにつれて、昔書いたものが愛おしくなって、性懲りもなくまた取り出しては応募、落ちては改稿し応募、を繰り返している。

応募しながら、
『あの人、また出してる。落ちたものにいくら手をかけたって選ばれるはずないんだからさっさとあきらめればいいのに』といろんな人に思われているんだろうな、と恥ずかしくなって――、冷静になる。
いやいや、誰も私のことなど認識していませんって。自意識過剰。

で、ちょっと前に一つの作品を仕上げた。自信作です。(毎回言って、毎回落ちてるけど)改稿のたびに整合性が取れてきて、文章量が減って今では半分ぐらいになってシャープになっている。まあ、それが吉か凶か、私本人には分からないけども。

そして今は、また別のコンテスト用に過去作の改稿作業に入り、読み返しながら泣いてしまい、

しみじみと、
『私って幸せな人だなあ』と思っていた。
自分の書いた小説で、自分で感動して泣けるなんて、こんな癒しあるかな?
私の小説の一番のファンは、私。
もうそれでいいか、って思っちゃう。
思いながらも、それで満足できたらどんなに楽だろう、とため息をつく。

まあ、もう少し頑張ってみよう。
私の相方が言うように、『70才でデビューしたっていいんだよ』は、さすがに私はその年まで生きてない気がするから、せめて『60才』でお願いします。神様。(急に神頼み)



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