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のらりくらりと過ごしていたら、20年も経っていました。
業界歴20年のプロデューサー、菅原めぐみと申します。
今回を機に、今の私に影響を与えたと思われるターニングポイントを振り返ってみました。
大したハプニングもオモロイ事もありませんが、こんな人もいるんだなぁと思って見て頂けますと幸いです。拙い文章で大変恐縮ですが、しばしお付き合いくださいませ。
自己紹介
私は、北陸地方の福井県鯖江市という自然豊かな町に生まれ育ちました。
1人っ子で自由に育ってきた私に大きく影響を与えたのは「テレビ」です。
学校に行ったら「昨日の『だいじょうぶだぁ』見た?」という会話から始まり、みんなで志村けんさんのモノマネをして遊んだり。小学校の時、両想いだった男の子に全力の「アイーン」をやってドン引きされたのも、今となっては良い思い出です。そんな私が「放送業界」を意識し始めたのは、高校2年大学選びの時期でした。
*高2、吹奏楽部でクラリネットやってました。
転機①大阪芸術大学 落語研究寄席の会
そろそろ大学選びをしなければいけないと色々な大学を調べていたところ、「放送業界」を学ぶ「放送学科」を発見し、テレビっ子だった私は「受けるしかない!」と思い、受験。
大阪芸術大学の放送学科に入学しました。
そして、サークル活動として落研(落語研究会)に入部します。
きっかけは、お話上手なカッコいいお兄さん達に誘われて、気づいたら入部してた!みたいな事でしたが、私も落語・コント・漫才・大喜利など、演者さんとして舞台に立っておりました。
大阪芸大の落研というと、M-1王者のミルクボーイさんや、キングオブコント王者の空気階段もぐらさんが出身のサークルで、プロを目指して入っている方も多く、ストイックにお笑いと向き合っている方も所属しています。
私は、お笑いをする人というよりも、裏で演者さんを支える方に興味を持ち、寄席の際に出囃子を演奏する「お囃子部隊」の活動に力を注ぐようになっていきます。
そして、より深く「お笑い」に興味を持ち、芸人さんと仕事していけたらいいな・・・と思い始めるようになり、バラエティ番組の制作を目指すことになるのです。
転機②私はディレクターに向いているのか?
別の制作会社を経由し、中途採用でシオンに入社した私は、とにかく、バラエティ番組のディレクターになりたい!と思い、当時男性ADしかいなかった「ぐるナイ」を希望し、配属して頂きました。
*ゴチになります8年目の時に、関係者(?)に配られたZAGAT SURVEY
そして、ADとして5年程過ごしたある時、自分の中である葛藤が生まれるようになりました。私はディレクターに向いているのだろうか・・・?
チーフADになり、ディレクターからインサート撮影(料理などをきれいに撮影する)を任された時の事。作業に慣れずもたもたしている私に、技術スタッフさんから「このカット、本当にいる?」と一声。自分の中では必要なカットだと思っていたのに、「いらないですね!このカットナシで大丈夫です」と言ってしまうような事がありました。その時の私は、「こういうカットが撮りたい!」という気持ちよりも、「技術さんも早く終わりたそうだし、ナシにしよう!」と周りの空気を気にして、諦めてしまったのです。
その後も、ディレクター目線の意見を求められたときに、自信がなく、自分の意見を素直に話せなかったり・・・と、徐々に心がポキポキと折れていき、自分はディレクターに向いていないんじゃないか、広い視野でまとめていくプロデューサー作業の方が自分には向いているんじゃないか、と葛藤し始めます。そういった経験もあり、APに移行することになります。
*葛藤し始めた頃、目つきがおかしいです。
転機③2020年「コロナ禍」と「中年の危機」
そして、2020年、突然訪れた新型コロナウィルスの流行。
放送業界も収録やロケ、会議の仕方が変わったり・・・と模索だらけの1年でしたが、私の周りでもいろいろな変化が訪れ、自らを見直す転機になりました。
私の夫は、新型コロナウィルスの影響を大きく受けた業界の1つ、飲食業界で働いています。
皆さんご存じの通り、飲食業界はとても苦しい1年半を送ってきました。
身近でそのような事が起こったこともあり、改めて自分は何ができるのか?という事を考え始め、漠然とした不安を覚えるようになったのです。
更に、自分が「中年の危機」という時期に差し掛かっていることに気づきます。
40代(中年期)に差し掛かると、心や身体、環境などの変化を経験することで、自身のアイデンティティが揺れて、心の葛藤が起きる「中年の危機」という心理的危機が起こる事があり、約80%の人が陥るとも言われているそうです。
2020年の私は「コロナ禍」という環境の変化と「中年の危機」も相まって、モヤモヤとした日々を過ごすようになりました。そして、私自身、少しでもこの状況から脱出するために、何か新しい知識を習得しよう!と思い始めるようになったのです。
ちなみに、先日の「しくじり先生」でも「中年の危機」が紹介されており、ノブコブ吉村さんが葛藤されていました。吉村さん、共に危機を乗り越えましょう!
これから
現在も「コロナ禍」「中年の危機」真っ只中ではありますが、後輩スタッフなどの話を聞くうちに「人のキャリア」に興味を持ち始め、現在、キャリアコンサルタントの資格を取得しようと勉強中です。
番組制作とは遠い分野のような気もしますが、「人生100年時代」に向け、私たちにもきっと必要な知識だと思いながら勉強をしております。
まだ勉強途中ではありますが、「傾聴」は少しずつうまくなってきていると思いますので、もし、話を聞いてほしいという方がいらっしゃいましたら、是非お声がけください!
最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
株式会社シオン
プロデューサー
菅原 めぐみ
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