ゴールデンカムイ考察 ピエタ編

ピエタについては、23巻収録分の宇佐美回に少し書いたとは思うのですが、新刊出るのでまとめ。

嘆きのピエタ

ミケランジェロの有名彫刻、処刑された主を母であるマリアが抱きとめる母体回帰を意味する像。

実は初出は長谷川さん回。

長谷川さんがフィーナさんを抱き上げる場面、フィーナさんが長谷川さんの頬に触れるところ。
宇佐美が差し出したのは右手だけれども、フィーナさんは左で左利きというのが分かる。

この後…尾形が左撃ちにスイッチするのとも関連が。

流れをざっくり纏めると

フィーナさんの代わりに父であり母になった長谷川さん(鶴見さん)とその血を継ぐ子→尾形の左撃ち練習→宇佐美を撃っての狙撃手としての尾形の復活と完成

ここで重要なのが宇佐美の精子探偵の役割。

精子=子種。

尾形の種(弾)を母体(鶴見中尉)に届ける役割とまぁ…絵的にそのままな話。

種を受け取った鶴見中尉はどうなるのか?と言ったら、やはり妊娠→出産となる。

主(尾形)の復活を意味する。

そのために尾形は一度死を迎えなければならない。

そこは三位一体、父(鶴見中尉)と子(尾形)と精霊(宇佐美)でもある。

尾形が錯乱したとき、何故か空気読めない勇作さんが出てきて見事にブチ壊したわけですが…

どうなることやら……

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