創作生活論「第0回:自分は何がしたいのか?」part3
part2で宣言した通り、今回は創作活動に直接的に関わる話をしていきたいと考えています。part1の中でBくんの夢がプロ作家だったので、今回はBくんを例として取り上げながら話を進めていきます。
まず初めにBくんのプロ作家になりたい、は専業作家と兼業作家が含まれています。またプロ作家という目標値も非常に曖昧です。出版社から書籍を出してもらう=プロ作家というふうに具体化が必要ですね。この目標の具体化については別の回で話す予定なので、今回は出版社から書籍を出してもらう=プロ作家に概念を固定します。
■専業作家と兼業作家の違い
専業と兼業は生活の依存度が大きく異なります。自営業と副業という風に定義した方が分かりやすいかもしれませんね。本記事では書籍の印税のみを収入源として例を上げます。
まず印税が10%だとして、書籍が600円。発行部数が10,000部だったとします。その場合、作家が手にする収入は(600×10,000)/10=600,000円です。この金額だけ見ると大きな金額にも見えますが、この本が発行されるまで3か月かかったとすると600,000/3=200,000円です。
国税庁「民間給与実態統計調査」のデータによるとサラリーマンの平均年収は4,400,000円(2018年)らしいです。Bくんが年に4回、発行部数が10,000部の本を出せたとして、その年収は2,400,000円となります。
私はプロ作家ではありませんので実態は違う面もあると思いますが、外から見る限りにおいて、なかなか厳しい世界だなという印象ですし、毎年、多くの新人作家がデビューしていることを考えると厳しい世界なのは間違いないです。当たれば確かにデカいと思いますが、一般的なサラリーマンと比べてやることは多いはずです。確定申告とか、ね!
ただしサラリーマンが絶対安心というと決してそうではありません。パワハラによるストレスで会社を辞める事や、会社の倒産で失業する、など、その地盤は盤石なものではないのです。プロの作家(自営業)であっても、サラリーマン(労働者)であっても継続させるのは大変というわけです。ちなみに私は、職業に優劣はなく、報酬を得るプロセスがそれぞれ違うだけだと考えています。世間の目は違うと思いますが……。
ん~なんだか今回も、創作に関係ない話だなっと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、この記事のタイトルは創作生活論、創作と生活を扱うエッセイなので、生きるための活動、もっと大きな視点で見ての人生について触れなければなりません。ですから終始こんな感じで進んでいくと思います。読みやすさは向上に努めますが、内容はこの路線を突っ走ります! たぶん誰も書かないだろうから。
あっ、もう1000文字に到達しちゃいますね。自分ルールとして1000~1500までの間で終わると決めているので、今回はここで終わりにします。
part4では生活の中の何割を創作活動に当てるか、の話をしたいと思います。専業も兼業も、趣味でやるもこの論理で明らかにできるので。
★ワンポイント
夢を見ながら、地に足をつける
よかったらpart4も読んで下さいね(^^♪