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4年妊活のすべて【⑦初めての流産~大学病院での体外受精】


〜前回までにやったこと〜
①一般検査
②タイミング法
③卵管造影検査
④人工授精
⑤ステップアップの為の転院…ポリープ発見
⑥手術〜大学病院へ

ポリープや癒着を取る手術の後、自然妊娠が発覚したところまでが前回。

流産ストーリー

こんなことがあるのかと信じられず震えるほどの喜びから、どうも赤ちゃんは育っていなそうだという流産宣告に突き落とされる落差は、流産を経験された方皆さんが感じているように、あまりに酷なものでした。
悲しいという言葉ではとても表し切れないショックで、待ち望んだ妊娠の喜びが大きいからこそ、こんな辛さがあるのだと初めて思い知りました。

しばらくは落ち込んでいましたが、どちらにせよ、お腹の赤ちゃんが出てくるまで待つ時間があり(手術後だったので、流産手術はせず自然に排出されるのを待つ方が良いという先生の判断)、時間と共に受け入れられた気がします。

自然排出は子宮への負担が少ない代わりに、
◆いつ出てくるか分からない(職場や夜中、移動中かもしれない)
◆痛みや出血が激しい可能性がある


ということで、いつ来るのか…とソワソワとした不安と共に1ヶ月ほどを過ごしました。

子供と過ごす仕事だったため、職場でなってしまうことを最も恐れていましたが、幸い帰宅途中の家迄あと少し、というところで急な腹痛がきて…家に駆け込んでことなきを得ました。
倒れたり、気絶するほどの痛みではなかったのが幸いでした。

不妊治療再開

ポリープを取ったので、本当であれば希望していた不妊専門クリニックに戻りたかったのですが、クリニックの先生から「うちでは受け入れられません」とのことでお断りされていたので、

大学病院の先生に素直にその気持ちを含めて相談しました。(=早くクリニックでの不妊治療を再開したい)

大学病院は一人一人の患者さんをとても丁寧に診てくれること、いざという時の対応や、既往症がある人にとって安心があること、というメリットがあると思います。
反面、症例数や培養士さんの技術、設備の最新さなどについては、大きな不妊専門クリニックの方が優位だと感じていました。

先生は比較的若いけれど穏やかで理解があり、とても寄り添ってくれる先生で、(私は今でも感謝している)、焦る私の気持ちも理解してくれた上で、

「その不妊クリニックは僕も週1で勤務(兼務?)していて先生方もよく知ってる。断られてしまったということだけど、一旦うちで体外受精にトライして、治療にあたりもう問題ないということを説明できれば再度紹介し直してあげるよ」

と、ありがたい提案をいただきました。
一刻も早く有名クリニックでの治療を開始したい、という焦る気持ちもありながら、これが現実的なルートかもしれないと思った私は、そのままこの大学病院で体外受精に進むことに決めました

【移植×2回】の結果

結果から言うと、2回とも着床せずでした。
採卵の個数は低AMH(この時点で0.6ほど)だったものの、毎日自己注射の高刺激で奇跡的に5個ほど取れ、先生にも"多分これすごいラッキーだと思うよ"と言われ、胚盤胞は3つできたと思います。

1回目に1個移植。→陰性
2回目に残り全て2個移植。→陰性

ということで、満を持して挑んだ体外受精は、「毎日の自己注射を乗り越える」という経験のみを残して虚しく終わりました。

その前に自然妊娠を経験していた私は、全くすんなりとはいかない不妊治療の現実にじわじわと落ち込み始めていました。

この時の大学病院の先生は、ともすればストレスになりかねない毎回の診察が癒しの時間に感じられるほど、患者に寄り添って丁寧に処置、診察してくれる先生で
"この先生のもとで妊娠を叶えたい…!"
と思うほどでした。

大学病院での不妊治療(私が診てもらった病院では)
◆良さ
・担当の先生に毎回丁寧に診てもらえた
・待合室に混雑やギスギスした雰囲気がない
・麻酔科など必要に応じた他の科との連携がスムーズで全て一つの病院で完結する
・採卵は麻酔ありで痛みなし!

◆課題
・診療が平日午前のみ
・不妊治療に特化しているわけではないので、症例数が多いわけではない
・祝日や年末年始は普通にお休み
・患者の数を捌くことに注力してないのでそこまでシステマチックではない
・採血などは他の多くの科と共通なので混む

…などでしょうか。

持病がある場合やクリニックのギスギスした雰囲気が苦手な人にはおすすめとも言えるかなと思います。

妊活2年目の終わりに近づき、ポリープ手術と流産・2度の体外受精を終えた私は、再び有名不妊クリニックの門を叩くことに決めました。

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