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人間失格 太宰治 角川文庫 

初めての日本人小説。冒頭から大庭葉蔵の生き方に惹きつけれて一気読み。

他者と争いを避けるため 自分を偽ることで自己を守っているような生き方は、理解できるが辛い生き方。

僕から見れば「転落する人生」だが、本人は「世間から落ちて」いるのだから転落したことにならない。

人は負や影の部分にに惹かれることもあるので ありのままの自分が大切。

ヨシ子との出会いで 運命が好転してほしいと応援している自分がいた。

過酷な人生だが人それぞれ、批判も肯定もできない。ズシンとくる本。

ここまで読書メーター投稿文 
さらに・・

次の読書会の課題本なので読んでみたが、凄まじい生き方に圧倒された。もうちょっと考えて友人を選ぶとか、あまりに不器用な生き方だと 上から目線で言う自分。しかし人のことは言えない自分がいる。

不器用な生き方と言ったけど 器用に生きている人がいるのだろうか?生き方の器用、不器用とはなんだろう?人生は自分が主役だけど 人生は毎日がぶっつけ本番で練習できない。仕事に、家庭に流されて 自分の立ち位置を確かめることなく 過ぎた過去をみると大庭葉蔵と変わらない気がする。

僕の人生を説明すれば、そんな人生は嫌だと誰もが言うだろう。昭和の価値観や社会構造に染まっている主人公だが、令和の価値観に染まっている自分は、50年後にどう判断されるだろう?

人のふり見て我がふり直せは、難しい。


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