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彩ふ(いろう)読書会大阪 第三部(推し本)へ参加してきた。

彩ふ(いろう)読書会大阪 第三部(推し本)へ参加してきた。

紹介された本

岸辺露伴は倒れない 短編小説集 北國ばらっど 荒木 飛呂彦

ジョジョの奇妙な冒険を全く知らないが、紹介者は熱く、思入れたっぷりに語る。実写映画化されているので見てくださいという映画宣伝マンかと思うほどの熱量たっぷり。


和菓子のアン 坂木 司 僕の推し本

デパ地下の和菓子店で働く18才女子の奮闘記。個性あふれる社員やお客様が巻き起こすミステリと和菓子文化が学べる。

僕にとっての和菓子はおはぎとお餅。昭和の懐かしい思い出を語る。続編を買う予定。著者は性別非公表らしいが、女性心理や行動の描写が細やかなので 女性だと思う。


スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険 谷川嘉浩

常時繋がっているスマホ時代で孤独の持つ意味を考える。自分との対話が自分の成長になる。つながることでさびしさが増幅されるのだろうか。読みやすそうな文章が哲学への扉となってくれる。
「ぼお〜っとする」ことが得意な自分には、必要ないかも?


本屋で待つ 佐藤友則

本屋がなくなっていく現代に 個人の小さな相談ごとから 本屋の存在がクローズアップされる。おとぎ話のように人の輪が広がっていく。


100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集 福井県立図書館

タイトルで これって「100万回生きたねこ」じゃなかった?覚え違いの問い合わせに答える図書館司書のプロ意識。覚え違いのタイトルが、かなり笑える。小説好きの人ならより一層楽しめそうだ。こんな本があるんだと 本にできるんだという驚きがあった。図書館通いをしない僕には、未知の領域になる。


挫折を経て猫は丸くなった 書き出し小説名作集 天久聖一

小説の一部だけを紹介してあとは 読み手の想像力で楽しんでくださいという驚きの本。名言集や読書会の課題文としても面白い。読んでて笑えるもの、考えさせるもの、詩のヒントにも使えそうだ。想像力が羽ばたく文章に触れてみたい。

僕も考えてみた。

あなたの恋愛は上書き保存しているけど わたしは別名保存しているのと 彼女は笑いながら言う。

現在が過去の積み重ねなら 未来の予測はある程度できるはず、同じ習慣を繰り返すのだから。

「だいじょうぶ 溶けないから」と 突然の雨にもめげないあいつは笑顔で言う。

突然の告白にアンちゃん「私なんて・・」と言いかけてぐっと言葉を飲み込む。

(こんな感じかな?)


今日の気づき

読書体験は他者の考えや感情、生き方に直接触れることができる。現実の話し言葉では 心の奥底を覗き見ることはまずできない。共感する部分よりも 自分にない部分に驚くことが多い。

先日読んだ「ロスト・トレイン」の「自分探し」「自分の居場所」や今日の「スマホ時代の哲学」の「さびしい」「孤独感」など ほとんど考えない。他者を知ることで自分を新しい光で照らし出す。

読んでみる本

僕の「興味の外側」「まず買わない本」というルールから「本屋で待つ 佐藤友則」を読んでみる。





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