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9月に読んだ本 読書メーター


2023年9月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4685ページ
ナイス数:38ナイス

■はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)
読書会の紹介本。笑ったり、驚いたり、感心したりして短歌の面白さを教えてくれる。説明しないことで 想像が膨らんだり感情が沸き起こる不思議さ。社会だと説明することや わかりやすさが優先するので無味乾燥になりやすい。言葉の選び方で こんなに変わるんだという驚き。著者と同世代なので そうだねとうなずくことが多いし 「生きること」「生きのびること」の見方など面白い。お気に入りの短歌「雨だから迎えに来てと言ったのに傘も差さず裸足で来やがって」
自分にないものを持っている人には感動を覚える。
読了日:09月27日 著者:穂村 弘

■不可能を可能にする 大谷翔平120の思考
大谷翔平、名前だけしか知らなかったが こんなに超越した人がいるんだという驚き。強さの秘密は、目標達成の手順を遂行する努力、自身をコントロールする自制心、あきらめない向上心など。読書家である点は、もっとクローズアップされてもいい。わかりやすい表面だけでなく、自分を掘り下げる事のできる人は、ほんとうの意味でタフだ。さらなる飛躍をお祈りします。
読了日:09月26日 著者:大谷翔平

■心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる――禅の教え (知的生きかた文庫)
読了日:09月25日 著者:枡野 俊明

■湖畔荘 下 (創元推理文庫 M モ 8-6)
読了日:09月24日 著者:ケイト・モートン

■湖畔荘 上 (創元推理文庫 M モ 8-5)
読了日:09月24日 著者:ケイト・モートン

■ゲイルズバーグの春を愛す (ハヤカワ文庫 FT 26)
読書会の紹介本。古き良き時代への切なさと懐かしさにあふれた短編集。過去は、なぜこんなに暖かく、輝いているのだろう。苦い経験や悲しい出来事であっても 懐かしさという魔法に包まれてしまう。人は忘れる動物であるために 忘れさられることへの恐れがあるために ものや記憶を記録するのだろうか。表題作や「愛の手紙」「クルーニット夫妻の家」「おい、こっちをむけ!」「コイン・コレクション」など時間をテーマに珠玉の短編が光る。死ぬまで永遠の現在を生きる人間の哀しさかもしれない。過去へ戻ってやり直したいこと多数ある。
読了日:09月18日 著者:ジャック フィニイ

■秘密〈下〉 (創元推理文庫)
読了日:09月15日 著者:ケイト・モートン

■秘密〈上〉 (創元推理文庫)
「忘れられた花園」に続いて読了。ローレル、ドリー、ヴィヴィアンの3人のヒロインと三つの時代が交錯する物語。
衝撃のプロローグから驚愕のエンディングまで一気読み。母親の過去と正体を探るミステリ要素はもちろん 戦時中のロンドン社会や恋愛模様も目が離せない。想像力豊か、感受性が強い、好奇心が旺盛、恵まれた才能と努力肌などモートン作品のキャラクタには強く惹かれるし 男性優位の社会の中で 自らの運命を切り開く力には強い共感を覚える。
読了日:09月11日 著者:ケイト・モートン

■女の子はどう生きるか: 教えて,上野先生! (岩波ジュニア新書 929)
読了日:09月10日 著者:上野 千鶴子

■男おひとりさま道
読了日:09月04日 著者:上野 千鶴子

■おひとりさまの老後
読了日:09月04日 著者:上野 千鶴子

■見知らぬ人 (創元推理文庫 M ク 28-1)
刑事、教師の母と娘という三人の女性視点で物語が展開。各自の思惑や人間関係や価値観など 好き嫌いがはっきりして凄くリアルだ。ホランドの短編が現実にどう反映されるのかも気になる。ミステリ要素はもちろん、ドラマとしてすごく面白い。わかりやすい良いキャラがいないので みんな怪しいし、仮面をかぶる現実と日記との隔たりなど 現代感覚にあふれている。犯人の正体と動機は全く予想外だった。ケイト・モートンの「忘れられた花園」に続いて女性ミステリ作家を読み しばらくマイ・ブームになりそうだ。
読了日:09月04日 著者:エリー・グリフィス

■10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」
知らずに使ったり当たり前のように使っていたりする言葉が多い。自己チェックしてみると「上から目線」「思い込み」「時代のせい」が当てはまる。歳をとったせいにはしたくないが。言葉足らずで傷つけたり、感情的に発言したり論理的に話すのは難しい。簡単言い換えできたりするのに 持って回ったような発言になってしまい傷つけたりする。日本には日本人が多いので 気安さや言わなくてもわかる感覚から発言してしまうのではないか?本を読まない人が多いので 言葉の大切さを忘れているようにも感じる。反省が多い本。
読了日:09月01日 著者:森山至貴

■忘れられた花園〈下〉 (創元推理文庫)
現代ミステリは初読で 濃厚で味わい深く800ページ近い本を四日間で読了させる物語の力。当主の妻のアデリーンは特に強い印象を残す。ブラックハーストの名声を最優先に 女性は結婚こそが全てという価値観は笑うことはできない。社会的、文化的に作られたジェンダー意識は、今も残っている。「人は女に生まれるのではない、女になるのだ。(第二の性)」というボーヴォワール(作家・哲学者)の名言の重さを感じた本。他の作品も読んだみたい。
読了日:09月01日 著者:ケイト・モートン

■忘れられた花園〈上〉 (創元推理文庫)
モートン初読。自分は何者か?その居場所はどこか?を探す三世代の物語。時代や語り手が入れ替わるので 最初は読みにくかったが、謎が少しずつ解きほぐれていく構成に夢中になる。小説を読むようになって「自分探し」が多いのに気がつくとともに 自分には「自分探し」経験がないのでより興味を持つようになった。登場人物の心の機微に共感したり 自然や庭園の美しさを想像する楽しみもある。おとぎ話が現実をどのように投影しているのかなど後半が楽しみだ。
読了日:09月01日 著者:ケイト・モートン

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