病気の原因解明「カルマの法則」
人は病気になると、なぜこんなことになったのかと思います。
大きな病気であればあるほどに、その思いは強くなります。
理不尽な思いや辛い思いをする人もいることでしょう。
私もその根本的な原因を知りたいと思っていました。
長年、探究を続けて、解き明かすことができたことをお伝えします。
マスターたちの間では「カルマ」が原因だと語られてきました。
病気になるカルマを作った過去の人生があるとされていました。
ただし、そのカルマの原因を知るのは困難を極めるとのことです。
トップクラスのマスターでも、原因を究明することは不可能に近いとされていました。
実際、ダスカロスも「原因はわからない」と言っていたんですよね。
他の偉大な師たちも、カルマが原因だという点までわかっているけれど、そのカルマを特定することができないと言っていました。
霊的なベールに覆われておりまして、明かされていないことでした。
「神のみぞ知る」
キリストならわかったでしょうけれど、それ以外のマスターたちはわからなかったということです。
私はこう考えました。
「神だけが知っているならば……神に聞けばわかるかもしれない」
ヨガを深めることで、神意識(キリスト意識)と対話することができるようになっていました。
神意識は全存在に意識を吹き込んでいます。
つまり、すべてを知っています。
時間と空間を超えた全知です。
この話では、かなり進んだ真実に迫ります。
原理は明かされてきましたが、どういうことなのかは語られてこなかったことです。
つまり、具体的なケースは意図的に隠されていたということです。
それは、私たちがそれを感受するだけの準備ができていなかったということでもあります。
理解していただきたいのは、この話を語る理由です。
少しでも叡智の光が吹き込んで、霊的な理解が進めばよいと思って書いています。
つまり、今後の人々の霊的成長のために、道のために明かします。
慎重に聞いていただきたいです。
どんな病気も悪いものではありません。
病気には素晴らしい学びがあるという理解に達してもらいたいです。
そういった原則を踏まえて聞いてください。
具体的な病名は避けますが、極めて有名な病気について探求しておりました。
今も患っている方がたくさんいて、とてもじゃないですが病名を書くことはできません。
進んだ話なので、誤解する方もいるかもしれないからです。
症状とカルマの関係が密接に繋がっているので、その症状だけは書きます。
それを書くとわかってしまうかもしれませんが、明記はしません。
また、それは主題ではないので、あからさまに語ったりしないでいただきたいです。
今回のケースで見ることになったのは、全身の筋肉が徐々に萎縮していく難病です。
身体が動かなくなっていき、自発呼吸もできなくなって、最終的に死に至る。
寝たきりの状態が長く続き、閉じ込め現象が起きるとされています。
その間、患者は痛覚と意識がはっきりと残っており、動けないので恐怖や不安を感じるとされています。
病気の中で最上位に恐れられています。
現代においても、治療法は確立されておりません。
私はその閉じ込め現象にあっている患者の方を知ることになって、深い哀れみを覚えました。
なぜ、こんな理不尽な状況に立たされているのかと思いました。
「神はなぜこんな病気を……」
誰だって、そう思います。
誰でもその原因を知りたくなります。
私も深く共感します。
患者の方々の苦しみが伝わってきます。
何かしてあげられないかと思います。
通常なら、ここで終わりです。
しかし、私は瞑想を深めることで、神に聞くことができるようになっていました。
そこで、聞いてみようと思いました。
神意識(キリスト意識)と繋がって、原因を聞きました。
この真実を知って、安直な患者批判を行うものはすべてその病にかかると覚悟してください。
次は自分が同じ立場になると覚えておいてください。
哀れみと献身、何よりもその人が良くなるように祈ることです。
それぞれの深い事情があるので、決して誰も責めることなく、心から愛することが大切です。
まず第一に前提をお話すると、患者によってカルマの形成の仕方が違いました。
ただカルマの種類がとても似通っていたから、同じ病気になっていたということです。
病気の進み方や作用の仕方が違うのは、そのカルマの重さに違いがあるからです。
この前提を踏まえて、あくまでも個別のケースをお伝えします。
ある男性の方がその難病にかかりました。
どんどんと筋肉が衰えていく中で、「ふざけんな」と思っていたそうです。
なんで働き盛りで、これからというときになったのか。
いわゆる仕事や社会的に成功して、これからというときでした。
恐怖、不安、絶望。
そして、体が衰えていって、自由がきかなくなっていく恐怖。
四肢が完全拘束されたかのように動かなくなって、自発呼吸ができなくなり、陸で溺れてしまうように死に至る。
途中で気管切開をして呼吸器をつけないといけないのですが、しゃべれなくなってしまうのです。
肉体の中に閉じ込められたようになって、意識だけがある状態になっていました。
なぜ、こんなふうに閉じ込められているのか。
なぜ、こんなふうに動けない状態でいないといけないのか。
目だけ動かすことができて、毎朝メールを専用の機材で確認するのです。
治療法が見つかった、というメールが来ているのではないかと。
しかし、そのメールが来てないことがわかると、毎朝絶望するというわけです。
この状況だけなら、「なぜ、自分が」と思って、天を呪いたくなりますよね。
神も仏もあったものではないという人がいるのもわかります。
私もこの状況だけを見たら、なんてかわいそうなんだろうと思ってしまいます。
カルマの原因をここからお話します。
私は深い瞑想に入り、全知の神意識の中に入って聞きました。
「彼はどうしてこんな病になってしまったのでしょうか?」
光の中で集中していると、難病の男性の姿が浮かび上がってきました。
隠されたベールがはがれて、男性の前世のビジョンが見えてきたのです。
男性は現代の服装とは違って、オランダの商人の格好をしていました。
独特の黒い帽子に、黒い服装をしていました。
背景には植民都市の港が見えてきて、その船で男性は指示を出していました。
その船の中には、数えきれないほどの黒人の奴隷の方がいらっしゃいました。
船の中で運ばれていく最中に黒人の方々は、両手両足を縛られていました。
とても劣悪な環境で、船は運航されていました。
黒人の方々の苦しみが伝わってきました。
抵抗もできず、物も言わせてもらえず、人生のすべてを拘束されて運ばれていく。
あまりにも不衛生な船の中で病気になって死に絶えていく黒人の苦しみ。
なんとか生き残っても、奴隷農園(プランテーション)でこき使われる苦しみ。
洞窟のような場所や汚い小屋の中に押し込められて、時間が来たら無理やり働かされる。
朝がきたら、こんな地獄から解放されていないかと願う。
しかし、現実には一生奴隷として働かされ続けるのです。
その黒人の苦しむ姿と、難病の男性の苦しむ姿がだぶって見えました。
男性は前世でオランダの商人をしており、奴隷貿易で巨万の富を築いていたのです。
巨万の富の上で社交界の豪邸に出かけて、優雅に遊んでいる姿が見えました。
男性は知り合いに質問されるのです。
「人を売り買いするのはどうかと」
「あれは人間じゃない」
男性はオランダの商人をしていたときは、黒人の方の苦しみに無感覚でした。
その痛みも何もわかりませんでした。
しかし、黒人の方々も肌の色が違うだけで、人間です。
心を持ち、考えを持ち、痛みを感じ、苦しみを覚えるのです。
それが、まったくわからなかったのです。
だから、奴隷貿易をしていました。
数百、数千と黒人の方々が味わった苦しみの念が見えました。
恐怖、不安、絶望。
毎日、希望を打ち砕かれる苦しみと拘束と、悲しみという悲しみがありました。
それが黒くて茶色いエネルギーとなって解き放たれていくのが見えました。
ビジョンの中で男性のオーラに取り巻いて、身体に取り込まれて今世の難病を生み出していくのが見えました。
前世で人に与えた同じだけの苦痛を今世で難病になることで受け取っていました。
「人に与えた苦しみが同じように返ってきている」
あまりにも正確無比にカルマの法則は働いていました。
その公正さ。
一切の抗議の余地も差し挟むことができないぐらいに正確な働きでした。
「天は完璧公正」
私の中にあった疑問が完全になくなりました。
そのカルマを回収・解消するために難病になられているのだとわかりました。
私が祈って神が許可すれば、一時的に治すことはできるかもしれません。
しかし、数日のうちに再発することがわかりました。
そのカルマがなくなっていないからです。
人に味合わせたものを同じように味わうことで、魂レベルで学び切る必要がありました。
魂は全てわかっていました。
逆の立場になることで、そのすべてを味わっているということです。
難病になることで、カルマのエネルギーがちょっとずつ解消されていっています。
神と繋がることで、その光がやってきて解消スピードを上げることができます。
しかし、解消しなければならないものは解消しなければなりませんでした。
そして、人に対して、そんな苦しみをいかなる理由でも与えてはいけないと学ばなければなりませんでした。
肌の色が違っても、姿かたちが違っても、国や宗教、信じているものが違ってもです。
いかなる理由であっても、人を傷つけたり、苦しめたりしてはいけないのです。
そのことがわかるまでは、それが繰り返されます。
魂の奥底からの改心がなければ、このカルマを克服することができないのです。
人に与えたものが自分に返ってくる。
これがカルマの法則ですが、輪廻の壁を超えて現実に起きていました。
病気になることで今確かに学び、カルマを解消されていっているのです。
私には治癒をもたらすことで、その学びを邪魔することはできませんでした。
神だけがすべてを完全に知っています。
相応しいタイミングで、それが癒されることでしょう。
今世で学び切れずとも、来世、来来世と積み重ねて、いつかのタイミングでカルマが解消され尽くしたら、癒しが起きることでしょう。
魂の奥底からの改心があれば、それを早めることができます。
神の道を歩む人はそれが可能です。
間違いに気づき、改心が早まり、神エネルギーでカルマのエネルギーを溶かせるからです。
しかし、通常の生き方を選択するならば、カルマを回収し切らないといけません。
経験を通して学んで、数多くの転生を重ねて良い人間になっていくということです。
私は人がこんな苦しみを味わなくていい方法を知っています。
もう少しだけ人の痛みを理解して、傷つけないようにすればいいだけです。
人を愛すること。
真理を知ること。
ただそれだけです。
愛していたら、黒人の方を奴隷にすることなど考えられなかったでしょう。
そして、真理を知っていれば、肌の色が違うだけで奴隷にはしません。
すべて同じ人間です。
真理の観点から言えば、すべての人間が魂を持っています。
同じ神の光から来ています。
それがわかれば、他者のことをもう一人の自分だと思って愛していたことでしょう。
どうして、愛している人を苦しめたいと思えるでしょうか。
他者を愛していたら、このようなカルマを作らずに済みました。
真理を知っていたら、道から外れずに済んだことでしょう。
そのために人々には真実の教えが必要なのでしょう。
この話がその一助になれば幸いです。
彼のために祈ることができるとしたら、一日でも早くこの尊い学びが終わりますようにということです。
そして、魂の底から幸せに生きられますように。
この話をまとめると、このようになります。
追記「祈り」
ほぼすべての人は病気の原因もわからず、カルマもわからずに苦しんでいます。
ちょっとでも良い方向に行くためにはどうすればいいのでしょうか。
その救いについても書いておきます。
答えは、神に祈ることです。
たとえ、原因がわからずとも神に祈ることで光がやってきて、カルマのエネルギーが溶かされていきます。
その悔い改めの祈り方を授けます。
神意識(キリスト意識)に繋がりながら、その黄金の言葉を書き記します。
このように祈れば、ある日神の光がやってきてカルマが溶けていくのを感じるでしょう。
一日、二日祈るのではありません。
毎日、毎晩、心を込めて祈ってください。
それを何年も何年も続ければ、どんどんとカルマが溶けていきます。
気づきが起こって、愛を知り、カルマが溶けることに気づくことでしょう。
心からの改心があれば、徐々に癒されていくことでしょう。