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言ったことを実現させる力

「人間には誰もが言ったことを実現させる力がある」


ある日、私のヨガの先生がクラスで講話されていました。

「その力があるかないかは、エネルギーによって変わってくる」


自分の言ったことが実現したことがありますか?

ある人もない人も、この話を聞いたら
「言ったことを実現させる方法」がわかります。

昔から「言霊(ことだま)」という言葉がありまして

言葉には霊力が宿ると言います。

これに繋がる不思議な話があります。

ヨガ行者に言ったことをそのまま実現させたりする人たちがいるのです。


あるヨギの自叙伝の著者、ヨガナンダという人がいます。

※ 「あるヨギの自叙伝」はヨガの聖典


ヨガナンダは、生まれた時から「ウソをつけない」体質でした。

なぜかというと、言ったことがそのまま実現してしまうからでした。


小さい頃、彼は自分の体に腫物ができる、と言いました。

すると、本当に腫物ができてしまい、大変に辛い思いをしたといいます。

それだけではなく、体重が増えると言えば、めきめきと体重が増えたり
手に入ると断言したものが本当に手に入ったりと。

言ったことが数々と実現してしまって

「自分の言ったことは真実になる」

ヨガナンダが幼い頃から人生で痛感していたことでした。


ザ・ヒーラーと呼ばれたダスカロスの前世の話をしても面白いです。

彼の前世には聖スピリドンという聖人がいます。

あるとき、スピリドンとある弁舌家の間で激しい神学論争が行われていました。

ニカイア公会議のことです。

キリスト教徒の間で、一つのテーマが議論されていました。

スピリドンの主張は、神とキリストと聖霊は三位一体。
キリストは神の権化である、というものでした。

ある弁舌家の一派の主張は、キリストは人間の一人のリーダーに過ぎない、でした。


キリストは神の現われか、それとも人間のリーダーに過ぎないのか。

それはとても重要なテーマでした。


公会議にスピリドンが現れると、奇跡を次々と起こしました。

手から火を出したり、土の塊を物質化したり、風を出したり。
キリストは神の子であり、神の現われであると主張。

すると、ある弁舌家が声を上げて、うまく言いくるめようとします。

弁舌家「火なんて誰でも起こせるし、レンガなんて大工が作っている。そんなことをしてもキリストが神であると証明したことにはならない」

スピリドンは、その弁舌家に対して怒りを抱きました。
弁舌家に言葉の力を使って、呪いをかけたのです。

スピリドン「お前の言うことが真実でないなら、内臓を吐いて死ぬ」

弁舌家は突然すべての内臓を吐き出して、そのまま死んでしまったのです。

結果、スピリドンの主張がその会議では通りました。

ダスカロスからしたら、過ちを犯してしまった苦々しい前世でした。
確かに議論には勝ちましたが、一時的に霊的な降下を経験することになる汚点となったのです。

自分の言ったことが真実であったとしても、人に呪いをかけて殺してしまったわけですからね。


言葉にはこういうすごい力がある一方で、使い方を誤ると聖人でも落ちてしまう原因となってしまうわけです。

これはひとつの悪い例ではありますが、このように言ったことを実現させる力を持った者たちがいたのです。

言霊は使い方を誤ることなく、使うべきものですね。
その点を心に留めた上で、さらに言葉の力に迫りましょう。

どうすれば、言ったことが実現するようになるのかということ。

ヨギたちは言ったことをどうやって実現させていたのでしょう。
私が知っていることをレベル分けにして、皆さんにお伝えしましょう。

皆さんの言ったことが実現したり、実現しなかったり。
なぜ、そのような違いが生まれるのかを解説しましょう。

レベル0 口先だけ
これは、まさに口先だけの人ですね。
この場合は、実現する力はないです。
普通の人が言ったことがヨギ(ヨガ行者)のように実現しないのは、「口先だけ」だからですね。

レベル1 念じて言う
強く思って言うと、実現する力がすこし出てきます。
それはその言葉に「思い」というエネルギーがのっているからですね。
とはいえ、そこまで驚異的な叶い方はしません。

レベル2 強力にイメージして断言する
そうなっていると強力に具体的にイメージして断言する。
すると叶う確率というのは、ぐっと上がります。
未来はこれから起こることです。
そのように具体的にイメージすれば、実現するような行動にすっと入っていて叶っていることがあります。

しかし、あくまでもここまでは序の口でして。
誰もがちょっとは経験あるけれど、まだまだ本物のヨギのレベルではないです。

レベル3 高次元でビジュアライズしてから断言する
物理学の世界でも、この宇宙が多層構造の次元で作られているという仮説が立てられていたりします。
ヨガ行者はヨガを通して、高次元を体験しています。

まず、高い次元で願いが実現していることを完全にイメージ化して引き起こします。
そこから、断言するのです。

高い次元で起きたことは、この物質次元でも起きます。
なので、それが実現するということです。
つまり、高次元で先に現実を引き起こしているのです。

ヨガ行者たちは次元の壁を超える力を持っていまして、ヨガを長年行じることで高い次元に入っていくことができます。

このレベルに行くと、言ったことが驚異的な形で実現するようになります。
ヨガナンダのように。

レベル4 神意識に入ってビジョン化して断言する
最高レベルの意識の中に入って、それが起きているとビジョン化するのです。
そうして、実現しているイメージを作ってから、こちらで「そうなる」と断言します。

すでに神意識の中で起こっているわけですから、こちらで起こるのは時間の問題なのです。
先ほどのヨガ行者との違いは高次元は高次元でも、最高レベルの次元でやるということですね。

途中の各次元でやっても、こちらで起きてくる間に解消されることがあります。
あるいは一時的なものになったりします。

ところが神意識でビジョン化してやる。
すると、それがこの世界の現実になるのです。


本物のヨガを極めていくと、こういうことは誰もができるようになるんですよね。

フィットネスのヨガをいくらやり込んでも、こういう力は身に付くことはありません。
しかし、神と一体化するような真実のヨガをやり込んでいくと、こうなるんですよね。


通常の人が最高レベルでやるのは難しいかもしれません。
しかし、レベル2ぐらいなら誰もができますよね。

そうなっているとイメージして断言する。

そうして行動すると、ときどき叶うこともあるということですね。


神意識に入ってイメージ化して断言すると、驚異的な叶い方をします。

そこまでいくと、人生を自由自在に生きられるようになります。