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携帯電話

今は一人一台は持ってるであろう。

携帯電話。

今年に入って、あの子の指示の為、
このnoteをはじめるにあたり、
私は嫌々スマートフォンデビューした。

だが、なかなか使いこなせないのだ。

ややしばらくこの、
スマートフォンと格闘し続けていた。

そして、この大きさにも慣れなかった。

やっと慣れたかと思ったら、

スマートフォンが死んだ。

はい。私が犯人です。

実は、スマートフォンをズボンの、
後ろポケットに入れて、歩道橋を渡ろうと、
階段を登っていたら…自ら転げ落ちていきました。

悪気はなかったんです…。

急いで階段を降りて、
叩いて、おい!無事か!おーい!
とスマートフォンを操作しても、
ひび割れた画面と真っ暗のまま、
うんとも、すんとも動いてくれなかった…。

なんて事だ…
私は、スマートフォンを殺してしまった…。

急いで、このスマートフォンを買った、
店に死んだスマートフォンを運びました。

だが、お店側は、直せないと言う。

買い替えしかないと言うのだ。

ついこないだ買ったばかりである。

そんな…保険には入ってるんですけど…。

これは、専門のお店に行って直してもらうか、
このスマートフォンを生み出したメーカーに、
直してもらうしかないと、冷たく宣言された。

なおも、店員は買い替えを進める。

そんな…代わりなんて…この、
スマートフォンが可哀想ではないか!

はじめて手にしたスマートフォン。
せっかく意思の疎通ができ、愛着も湧いていた。

画面が割れて、動かないスマートフォン。

私は抱きしめながら、帰った。

今まで、携帯電話でも、
普通に電話しか使わなかった。
あとは時計代わりに見るぐらい。
たまにメールをするぐらいであった。

それから、一か月。

私は携帯電話ない生活をしていた。

私の家には時計がない。
その為、百均で小さい時計を買った。

死んだスマートフォンを、見つめ、
罪悪感で、ごめんよ…とつぶやく毎日を送った。

すると…あれ?
携帯電話なくても…なんの不便ではない。

何が用があれば、その人に会いに行けばいいんだ。

と気づいてしまった…。

んーこのままでいっか…と思ってしまった。

とりあえず、あの子の所に現状報告しに行く。


いやーあのーすまんが…
お前の頼みのnoteとやらは出来なそうだわ…。
買ったばかりのスマートフォンが死んだんだ。

そう言うと、あの子は、

マジで!いつから?

いや…一ヶ月前くらいに…死んだ。

えっ!それまで何してたの?


いや…何もしてません…。


マジかよ…早く修理出して来てよ!

メール送ったのに、返事来ないから、
死んだかと思ったけど、
死んだのはスマホの方だったのかよ!


はい…すみません…修理出してきます。


はぁ…あの子に叱られた…。

あの子に教えてもらった、
スマホ修理の店に行ってきました。

一週間過ぎた頃、
生き返ったか、お迎えに行ってきた。

すると、画面は割れたままだか、
スマートフォンが生き返っていた。

幸い、大事なデータ等なかったので、
損失は少ない。

一ヶ月とちょっとぶりのスマートフォン。

意思の疎通は、まだ健在でした。

まぁ…携帯電話なくても生活できるのだが、
あの子との約束の為に…まぁ…仕方ない。

そんな背景があり、
今もそのスマートフォンで、
ポチポチとこのnoteを書いているのだ。

私のスマートフォンは、
電話とこのnoteだけの為にあります。

今思えば、
スマートフォンを生き返ってくれて良かった。

なぜなら、
このnoteと出会えたからである。

あの時は、殺してごめんよ。

そして、死んだまま放置してすまん…。

今はお前がいないともうダメなんだ。

スマートフォンが生き返ったと、
まずは、あの子に報告しに行った。

あの子は、ぶっきらぼうに、何か投げてきた。

首からぶら下げる用の
ストラップとやらを貰いました。

もぉー今度はちゃんとスマホ殺さないでよ!
ほんとに、連絡取れないと心配すんじゃん。
頼むよ!ストラップつけてやるから、スマホ、
貸してよ、どうせ老眼だから出来ないでしょ?

とストラップをつけてもらい、
すんません…もう殺しません…勘弁して下さい。
あの…note始めますんで…許して下さい…。

と言うと、あの子は、はっ!ちょっと待ってて!
と部屋へ消えていった…。

そして、一冊の本を渡してきた。
それは、使い古された。
「ドラえもんのことば辞典」であった。


これ、やるよ。
作文にすごく便利なんだ。
少し勉強した方がいいよ。
まるっきりの素人なんでしょ?

はい…ど素人です…すいやせん…。
これで、少し勉強します…はい…。

なので、今は首からぶら下がりながら、


スマートフォンは生き生きとしてます。


それを手にして、老眼鏡をかけながら、
もらったドラえもんの辞典と言う、
ほぼマンガに近い本を読みながら、
老眼鏡を額に上げて、目を細めながら、
私はポチポチ…ポチポチポチ…ポチ。
とのんびりこのnoteを書くのであった。


なんとか、もっと早く打てる様になりたい…。

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