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小雨模様

私は、雨が好きである。

雨の音を聞いていたら、
心が洗われる様なそんな気持ちになれる。

そして、意味もなく、
散歩に出かけるのだ。

傘をさして、
傘に雨の音が響くのが、
とても心地よく感じるのだ。

でも、一番好きなのは、
小雨の時。

今にも雨が上がりそうな、
日の光が出てきそうなその瞬間。

私は傘をしまい、
空を見上げる。

そして、空を見渡して、
虹を探しまくるのだ。

顔に小雨の雨粒が当たり、
気持ちがいい。

日の当たる場所を探して、
目を凝らして見つめる。

すると、たまに虹が見える。
うっすら見える時の方が多いが、
はっきりと虹が見えると、

その神秘的な光景に見惚れてしまう。

たまに、二重になって、
虹が見えたら、テンション上がり、
我を忘れてずっと見るのだ。

虹は儚い。

ほんの一瞬で消えてしまう。
その消えゆく虹をただ眺め、
なんて、美しいのだと感動するのだ。

見終わった後、
なんだか、寂しくなる。

小雨でも当たれば濡れる。
ヒヤッとした空気を当たり
私は我にかえり、家に帰る。

濡れた服を着替えて、
あの神秘的な空間に、
遭遇した喜びを噛み締めるのである。

過去に雷が好きで、
雨の中、ビルの屋上に忍びこみ、

酒をのみながら、
雷の光と後からくる爆音に、
酔いしれている人がいた。

頭おかしい人だと思ってたけど、
今考えれば私もかなりヤバイなと。

大地に恵みを与え、
大気中の汚れを落として、
なおも、時に人を不愉快にさせる。

雨よ、時に優しく、時に激しく、
お前も色んな見せ場を作って大変だな。

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