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21卒就活体験談④~理系院生のわたしがIT企業に入社する理由~

こんにちは。シノプス21卒内定者の内川です。
就活生の皆さん、就職で悩んでいる人いませんか。


「いざ、就職活動だ!」
意気込んだはいいものの、
会社は無数にあるがどこがいい?

「複数内定をもらった!」
でも、
自分はどの企業にするべきか。


私は理系の大学、大学院で生物学を6年専攻していました。
ほとんどの周りの同期が理系の専門職に進む中、
IT企業であるシノプスに入社することを決めました。

私も就職活動でさまざまなことに悩み、考えました。
体験記を通して、
就職活動を行っている皆さんの少しでもヒントになればと思っています!


研究職に対する葛藤

就職活動を始めたのはM1の5月です。

はじめは、かなり周りの目を気にしていました。
A社に入社できたら優秀だとか、B社に入社できたら胸が張れるとか、世間や親、友達の評価を気にしていました。
必然、大企業で研究をすることを志していました。

しかし、数か月就職活動を行う中で、自分は研究に向いているのかという疑問が浮かびました。

その理由は、参加したインターンが面白いと感じなかったからです。
その原因が自分自身にあるのか、インターンの内容に原因があるのか分かりませんでした。実際、決まりきった枠組み(工場見学や、グループワークなど)で行われているものばかりで、その実情は見えてきませんでした。

そこで、実際に近い企業研究者の働き方を体験することができる場所を求めて、インターン募集を行ってない企業に直接応募を行い、幸運にも1つの企業に1か月弱の研究インターンシップに参加させてもらえることになりました。


1ヶ月の研究インターン

そこでは、自分でテーマを決めて計画し、社員さんに提案後、実験。また、社員さんと同じ時間に出社、退勤し、社員寮で生活をさせてもらいました。

このインターンで、気づいたことが2つあります。

1つ目は、大学院の研究と企業研究職の違いです。
大学院での研究はまさにやるもやらないも自分次第。また、研究テーマの制約はとても少なく、自分自身の興味をとことん追及できる場所です。
対して、企業研究は、非常に制約が多く、利益第一です。どれだけ研究として面白いテーマでも、企業として価値がないことは行うことが難しい。

2つ目は、企業の研究職として働くイメージのギャップでした。
僕は研究職は、一日中実験しているようなイメージでした。
しかし、実際は、現場に訪問したり、会議の資料作成など、実験以外の業務が多々あることを知りました。
古株の社員さんによると、いまは働き方改革の影響もあり、一日の労働時間が管理され、非常に研究し辛いという話も聞きました。

この体験から感じたこと、そして自分自身が今まで積み上げてきたこと、そして将来どのような人生を送ることができたらハッピーなのかを考えると、
私の場合は「大企業」、「研究職」という選択肢以外なのでは、
と考えるようになりました。

就職活動の方向性を決めたきっかけ

今までの自分自身を見つめ直しました。
今までのスポーツの経験や、進学、そして今までの研究活動で自分がどのようなことに興味があり、将来どのようなことをやっていきたいのか。
それを見つめることで方向性を定めることができました。

そのうちの一つの大きなきっかけを書きます。

私は高校生の時に医師である中村哲さんに出会い、お話を聞く機会がありました。中村さんは、アフガニスタンで難民支援を行いつつ、現地の農業復興にもたずさわっていた方です。

この方の詳しい実績などは下のリンクや検索をしてください。
https://www.jica.go.jp/topics/2018/20190205_01.html

その話の中で、世界では、食べ物の不足が原因で戦争が続いていることを知りました。食べ物を得るため、お金を得るために、村を離れ戦地に行き、戦いに加わっている人がいる。残された家族は飢えに苦しんでいる。

高校生の私にとって信じられないことでした。

医師である中村さんは、検診に来る多くの患者さんの病気の原因が不衛生な水を飲んだことや、栄養失調であることに気づき、この土地に本当に必要なのは安全な水と農業であると気づいたそうです。

そこで、中村さんは多くの井戸をほり、そして砂漠に用水路をひき、その水で現地の人と作物を育て、多くの難民を村に帰還させました。
今ではその用水路で65万人の人々が水や食べ物に困らなくなっています。

高校生だった私はこの話から食料の重要性を学び、また、話の中で見た砂漠で稲作や小麦を収穫する写真を見て、水の重要さ植物の強さに感動しました。これが大学で生命、植物研究するきっかけとなりました。

そして、この人のように、何かしらの形で人々を支えるような人になりたいと思いました。

このような今までの経験を振り返ることで、
食、水、農、などに関わり、下から人を支える仕事がしたいと方向性が定まりました。

内定承諾へ-将来のなりたい自分、変化の時代に適応するシノプス

最終的に、これらに関わる複数社(食、水、農...etc)から内定を頂き、その決断は相当悩みました。

家族、友人からのさまざまな意見に翻弄され笑
給与や福利厚生、立地などで自分自身の軸がぶれそうになりました。

なぜ私がシノプスを選択したのか。
その理由は

1つ目は
シノプスのビジョンと私の将来のビジョンが近いと感じたから。

現在のシノプスは食品ロスの削減を目指し、食品の在庫の最適化をメインに行っていますが、
今後は小売業だけでなく、
中間流通業、製造業や、他の業界(医薬、アパレル、電子部品、家電、etc)
にもサービスを展開する
というビジョンがあります。

選考を受けていた他社よりも、ここで働くことで多くの業界に携わり、
中村さんのように多くの人々の生活を下から支えることができると大きな可能性を感じたからです。

2つ目は
会社のスピード感です。
この変化が激しい時代だからこそ時代に先駆けて変化していく必要があると考えます。

ちょうど、シノプスの選考中にコロナウイルスの流行が始まりました。

社会が混乱している中、

シノプスは、
緊急事態宣言と同時にリモートワークに切り替わったり、
クラウドサービスへ舵をきったりと、
この社会の変化に対して、素早い対応をみせていました。

また、多くの他社の選考がストップする中、
就活生への対応も早く、シノプスの選考は止まることがありませんでした。

そのようなスピード感が他社にはない点で、この企業なら多くのことを経験できるチャンスがあると感じました。

これらが私の決断の後押しをしてくれました。

おわりに

就職活動を通して、私が最も意識したことは10年後、20年後です。
給与の差や福利厚生の差を考えることは間違っていません。もちろん大事なことだと思います。
ただ私の場合は、これらを考え始めると自分自身を見失いそうになりました。

数万円の差、少しの福利厚生の差で頭を悩ませるなら、
将来のなりたい自分を想像する方が、ポジティブ楽しく
自分のための就職活動を送ることができるのではないかと思います。

そして私の場合、
大変なこと、辛いことがあった時でも、
自分自身が前向きに進み続けることができる仕事
自分自身が本当に興味があること、目的意識を持って取り組めること
だと考えました。

就職活動が終わっても、決めたその一社が正解なのか、不正解なのかはわかりません。その決めた一社で自分自身が何ができるか、やれるかだと思います。

だからこそ私は、将来の自分がこの決断を後悔しないように、今できることをコツコツと頑張りたいです。この環境を楽しみたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
少しでも何かのヒントになれば嬉しいです🙇‍♂️


こちらの記事に自分や他のメンバーの自己紹介を書いています!
ぜひこちらもご覧ください!

シノプス21卒内定者自己紹介


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