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夜間時事2021年2月5日

■推薦図書

山本七平(2018)『「空気」の研究』文春文庫

Push Point
①失敗の本質でも注目された「空気」という存在について深く論じ、日本人独特の思想を鋭利に見ている。
②論理性をも上回ってしまう空気、なぜ上回ってしまうのか、どうして論理に忠実になれないのか?この疑問はいかに。
③空気を読むというフレーズと水を差すというフレーズ。空気と水。この両者の関係をうまく説明した良著。

■日本経済新聞

店内で飲食をする人が減ったことで客数は9%減となったが、客単価が17%増と大きく上がった。客単価上昇の要因は持ち帰りと宅配だ。感染予防のために自宅で食事をする人が増え、家族分など一度に多くの商品を購入することが増えている。休校や在宅勤務により昼食時間帯の利用も増えた。米マクドナルドの20年12月期の営業利益は73億㌦と前の期比で19%減った。世界では新型コロナの影響を強く受けるなかで、日本の好調は目立っている。ここまで日本MCDが復活できたのにはどのような要因があるだろうか?有名なのはマーケティング施策だが、財務の視点でも考えてもらいたい。

堅調な業績だが、澤田純社長が18年に就任して以来、成長の柱に位置づける海外事業は苦戦が続く。NTTドコモの完全子会社化で大胆なグループ再編を印象づけたものの、海外事業の収益強化につながる連携や次の再編を実現できるかが問われている。再編のポイントは、社内における同業の集約にある。巨大化する企業では各事業部をカンパニーと称し、カンパニー毎に管理部門などを設置する。そうすることでカンパニー内の事業は円滑に進むものの、全社的にはコスト加算を招いてしまう。何より、人の投入でどうこうできるのは一定の規模までだと考えられる。

引用:三井住友銀行の業務システムのソースコードが、開発の委託先から流出したことが1月に明らかになった。発注者や1次請負の事業者の知らないところで、再委託先とみられるシステム開発の技術者がインターネット上のサイトに勝手に投稿。サイバー攻撃ではなく、漏洩させた技術者に罪の意識がなかったのが特徴で、委託先の管理が行き届かなかった。専門家は同様の事例が他にも埋もれている可能性があると指摘する。

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