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夜間時事2021年2月4月

■決算_花王2020年12月期本決算

■推薦図書

戸部良一他(1991)『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』

Push Point
①最大の要点「情報不足」
情報の不足が、知の創造を阻み、慢心を生み、思い込みでの判断を助長し、情報を必要とさせなかった。
②知識創造理論の祖、野中郁次郎氏が著作者の1人。野中氏は、組織研究の第一線をゆく経営学者。
③端的かつ明瞭に日本軍の失敗、言い換えれば組織の失敗をまとめており汎用性が高い。

以下は私考える現代企業においても汎用性の高い文言
・戦略がなければ、情報軽視は必然の推移である。
(戦略がない≒情報がない)
・組織のなかでは合理的な議論が通用しなかったし、状況を有利に打開するための豊富な選択肢もなかった。
・作戦の失敗と犠牲の大きさ、異常さを生み出した原因の大半は、つまるところ、作戦構想自体のずさんさにあったといわれる。
・空気が支配する場所では、あらゆる議論は最後には空気によって決定される。
・失敗した戦法、戦術、戦略を分析し、その改善策を探求し、それを組織の他の部分へも伝播していくということは驚くほど実行されなかった。

失敗の本質とは、失敗を失敗といえないこと,失敗と認識できないこと,内省と反省を深くできないことにあるやもしれません。

■日本経済新聞

 清田社長は「衛生意識の高まりで需要が生まれた。足元でも注文は増えている。米国で起爆しそうな勢いだ」と手応えを語った。その上で「21年度も(20年4~9月期と)同じくらいの成長を続けたい」と強調。従来の販売ルートに加え、新たに2つのルート(ネット通販と米衛生器具流通大手での店頭販売)を活用して需要を開拓するとした。
 今後の販売拡大のポイントは外的環境要因「市民の衛生意識の高揚」と内的要因「多様な販売網に商品を載せられる流通能力」にあると考えられる。

 証券会社の業績の好調が続いている。企業が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響に対抗し、資金調達やM&A(合併・買収)を活発化していることや、法人・個人の投資意欲が高まっていることが追い風となっている。日本企業による事業再編の機運も引き続き高く、「これまでM&A経験がない企業でもM&Aを検討し始めている」(大和証券グループ本社の佐藤英二最高財務責任者)。大手証券では個人向けと法人向け両面で収益機会が広がっている。
 実際、日本M&Aセンターの決算も好調であり、今後も業界再編の波は拡大すると考えられる。

 世界のライバルたちと比べられ、3日の決算説明会ではアナリストたちから厳しい質問が相次いだ。
 市場競争においてITの巨象(コマース分野では楽天とAmazon,ネット広告分野ではAlphabet:純利益43%増)と比較してZHDの劣る点は分かりやすく表出してしまう中で、ZHDはLINEとの統合を通じて勝ち筋を見つけてもらいたい。相乗効果の期待を記事では述べているか、ZHDとして一枚岩で市場へ勝負をかけられるようになっていけるのかも期待したい。

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