本当の自分はどこにいるのか？

息子が爆誕して間も無く２年５ヶ月になるのですが、昨日も記事にしたように本当の感情で行動しているように思えないのです。
これはお父さんとしての自覚の問題とかではないと思うのですが、何と言いますか
「理想の父親像」みたいなものに近づけようとしているといいますか。

自分自身が親と過ごす時間というものがほとんど無かったので親が子どもと触れ合う方法だったり、世間的な家族の過ごし方を今ひとつ分かっていない部分があるのも原因の１つなのだと思うのですが。

自分は間違いなく息子のお父さんですし、可愛くて仕方ないという感情も本物なのですが息子と遊ぶ時や叱る時に本気では無いと感る時も多いですがソレも不満ではないといいますか。

上手く言葉に出来ないのですが、息子と遊んでいる時の楽しいという感情は嘘では無いのですがこれまでの数十年の人生で楽しいと思う事と全くかけ離れているというか。
そんな程度で怒るようなことではないのに怒っている自分を演出してみたり。

何だか自分が自分じゃなくなってしまっているみたいで。
息子が産まれる前の自分は何が楽しくて何に怒りを感じていたのか、もはや思い出せないほどなのです。
これも悪い事ではないですし不満もありません。

自分の生活の中でそれだけ息子が占めるスペースが増えているということですから。
何をするにも息子の事が第一に浮かんできて、それに合わせて行動を調整するので思い立って何かをしよう！なんてのはもちろん出来ないですし、１人で仕事をしている時や買い物をする時も自分の何かよりまず息子にどうだろうか、なんて考えるのです。

自分自身がお父さんになったと自覚した瞬間は息子の夜泣きを必死で抑えて、抱き抱えたまま冷蔵庫の前で夜を明かした日。
だと思っていたのですがまだまだだったのかもしれません。

今の状態は自覚というより身も心もお父さんに染まった、というのかもしれませんが。
このまま自分は生きている間、ずっとお父さんで過ごすのでしょうか？
不安はありませんが不思議には思います。
自分の事に向き合って暮らすことは今後来ないのか、向き合う相手は常に息子になるのか。
などなど。

色々とこれまでの自分と今の自分の差を感じてみたり。
自分がどこにいるのかわからなくなってしまったりもするのです。
そんな風に、ふとした瞬間に今までの自分が２年ちょっとで消えてしまっている事に驚いてみたり。

自分がわからなくなってしまってきた気もするのですが、よく考えてみたら息子が産まれる前の自分も確固とした何かなんて無かったような気がします。

今はお父さんとして確立している存在ですので、色々と不思議なこともありますが間違いなく幸せな生活をしていると思いますので。
あと何年の間息子を軸にして生活できるかわかりませんが、ある意味必要不可欠な立場になれている事が嬉しく思います。

ので、悩んでいる訳ではないですが不思議に思っている気持ちを抱えながら今日もお父さんでいようと思ったのでした。

自分が何者なのか。
っていう疑問のお話。