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外来看護師のひとりごと38 蜂アレルギーってどうなの?

みなさんこんにちは。
紅里です。

今日は蜂アレルギーについて綴らせていただきます。

暖かくなってくると蜂に刺されたので受診したいとの問い合わせが多くなります。
患者は皮膚を腫らして痛そうに受診に来ます。
でも、これで済むならまだいいんです。(良くないですよね。すみません。)
命の危険がある蜂刺されがあるんです。

みなさんも聞いたことがあるアナフィラキシーショックです。

蜂刺されが2回目以降だったり、もともと体に抗体のある方が
数パーセントの確率ですがアナフィラキシーショックを起こすと言われています。
血圧が下がったり意識が朦朧としたり、呼吸困難になったりします。

そして約15分後には心臓が止まると言われているので大変恐ろしいことです。

でも今はエピペンというアナフィラキシー補助治療剤があります。
あくまでも補助です。
救急車が来るまでの間、医師の診察を受けるまでの間を補助するためのものです。


エピペンを処方できるのはその資格を持った医師のみです。
そして誰でも彼でも処方してもらえるわけではありません。
問診をして、医師がこの患者には必要だと判断した患者だけです。
例えば一度蜂に刺されてひどい症状が出たとか、アレルギー体質だとか、
森林で働く仕事をしているなどの患者に処方されていると思います。

そしてこの注射、自分で打たなくてはなりません。
蜂に刺されてパニックになっているときに自分で注射器を取り出して、自分に打つ。
なかなかハードルが高いですよね。

でもそこは製薬会社さんも考えていて、キャップを外したらあとは太ももなどに押し付けるだけで注射が完了するようにできています。
処方されるときは薬剤師さんも指導してくれます。
日ごろからイメトレをしておくといいかもしれませんね。

そしてこの注射、期限があるんです。
薬なので当たり前なんですがついついそのことを忘れがちです。
注射の箱に期限が書かれていますので、期限が切れそうになったら受診し処方してもらわなくてはなりません。

これが面倒で期限がきれている患者がよくいます(笑)

滅多に使うことがなければ面倒になる気持ちはよくわかります。
しかし、いざとなったときに自分を守ってくれるもの。
しっかりと受診しましょう。

いかがでしたか?

では今日はこれで失礼します。

また読んでいただけると嬉しいです。

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