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積読!ロジカル会話術

この漫画はコンサルのコンサルが教えるビジネスの基礎教養(リベラルアーツ)とあります。コンサルについては今だんだん増えすぎてわからなくなってきているので、ではその相手がロジカルシンキングが出来るかどうかを聞き分けることが出来るかなと思って手に取りました。

第一章ではロジカルシンキングについてわかりやすく書かれています
ロジカルシンキング(論理的思考)だけでは成果は出せない、ロジカルに考えかつロジカルに伝え相手を納得させることが必要とあります。確かに論理的に考えられても伝え方を間違えるときちんと伝わらないなと思います。
ダイアローグ(対話)はディベートとは違いお互いの意見に優劣をつけるのではなくどちらも一理あることを踏まえて解決策を生み出すことだとちゃんと理解しているか、出来ているかを見直す必要があると思いました。答えはいくつもあるというのは例えばトマトの切り方で各家庭が違う中、意見を出し合い時と場合に応じていいほうを選ぶような感じです。まぁ我が家ではトマトの切り方で多数の答えがあるとなかなかならなかったという経験がありました。

第二章では大工と話す時は大工の言葉で?伝える技術について書かれています。
こんな言葉も知らないのかと思う前に伝えたいと思ったら相手のわかる言葉で伝える必要があるということをつい忘れがちです。良い話し手は抽象のはしごを意識しているそうで、状況に応じて抽象的にするか具体的にするかを考える。最近だと自分のやりたいことの見つけ方ワークで抽象的な言い方を具体的に置き換えることを意識したばかりでした。
PREP、結論、理由、具体例、最後に結論という結理事結で話すことが求められるのはディベートと一緒ですが相手に伝える技術としては同じでいい、けれど第一章を思い出して答えは複数あることを忘れずに伝えたいと思いました。
第二章のコラムではコミュニケーションについて触れられています。コミュニケーションは発信側と受信側の双方向の作業であること、コミュニケーションは受け手が決めると書かれています。そんなつもりで行ったわけではないのにと相手を怒らせてしまうパターンを思い出すとわかりやすい。なになにのつもりというのが必ずしも伝わらないということは念頭に置いて会話をしたいものです。

第三章は論理+感情=納得の公式、相手を説得する技術について書かれています。
相手の言うことをまず聞く、分けるはわかる(MECE)Mutually(お互いに)Exclisive(重複せず)Collectively(全体に)Exhaustive(漏れがない)という言葉があります。例えば春夏秋冬のような言葉です。

問題や対象を切り分ける切り口がしっかりしていれば取り組むべき課題や問題が明確になります。また、説得というと自分本位になりやすく納得はあくまで相手がするものなのですから、相手が納得してくれるためにはこちらが最善をつくし、相手に共感することが大切です。論理だけではなく感情もついてこないと人は納得しない、というのは当たり前のことですが忘れがちです。論理だけなく感情や相手の心理状況を把握する、重要なポイントです。

この本を読んでいると当たり前のことを自分が出来ているかを問われている気がします。改めてマンガという手に取りやすい形で提示してくれるこの本は勉強になる一冊でした。


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