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ゲーム業界の面接で落ちる人の特徴

私はフリーランスになる前、社員時代に現場の人間として何度か面接官を務めた事があります。本投稿ではその際に残念ながら面接に落ちた人の特徴をお伝えしていきたいと思います。私が務めたのは派遣や中途面接でしたが新卒でも同様のことが言えるものと思います。面接対策しているみなさんには当たり前と言える内容かもしれませんが、改めて初心に帰って自己を見つめ直す機会にしてもらえれば幸いです。また、例外として誰もが驚く圧倒的なスキルや実績を持つ方々は下記の事項をすべて覆すことが可能と思われるのであまり読む意味はないかなと思います。

自信のなさそうな人

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至極当然のことですが書いておきます。受験者の自信のなさは表情や言葉の端々から伝わってくるものです。日本人の民族性とも言える謙遜や自己卑下も行きすぎると自信がないのかな?と面接官を不安にさせてしまいます。これまでやってきたことや今できる事を堂々と言いましょう。ゲーム開発について鋭い質問が来て、なんとか取り繕おうとしどろもどろになるくらいだったら分からない・出来ないとはっきり伝えましょう。面接官は単純に受験者に何が出来て何が苦手なのかを知りたいのです。質問に対してはどちらにせよはっきりと堂々と答えましょう。何か一つ出来ないからと言って面接官は必ずしもあなたを落としたりしません。それよりゲームについて今自分が持っている技術や知識を素直に伝えましょう。

見当違いな返事をする人

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面接官の質問には必ず思惑があります。期待した答えが返ってこなかったら面接官もガッカリします。先述したようにその返答をなんとか取り繕おうとして、質問とは異なる事を長々と語り始めたら途中で「あ、もういいです」と言いたくなります。重要なのは面接官はこの質問でいったい何が聞きたいのかという事を察知する事です。よくある質問で「あなたが今までした一番の失敗とそれをどう乗り越えたか教えてください」というものがあります。これに対して「大事な会議に遅刻してしまいましたが、走って会議室に直行しました」という返事をしたとします。これは面接官が期待した答えと異なるものです。ここで問われているのは受験者がゲーム開発においても重大な失敗を二度繰り返さない学習能力を持っているかと問題解決能力が備わっているかです。本当に「遅刻した」という事がその人の「一番の失敗」でしょうか?また会議室に走って急ぐということが「失敗を乗り越えた」事になるのでしょうか?自分の一番の失敗を思い出せない人はまた同じ失敗を繰り返す可能性があります。そして重大な失敗をどう乗り越えたか答えられない人は、問題に対して正しい対処が出来ない人と見なされます。相手の質問意図を察するという事は相手の気持ちをすぐに汲み取るということでもあります。思考の瞬発力が必要ですが重要なことです。

自分が何者か伝えられない人

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面接は年に何度も行われます。特に新卒の受験者は同時期にいろいろな人が受けに来ます。その中で受かるには自己アピールが大事ですと面接対策で耳が腐るほど言われることでしょう。ところで自己アピールとはなんでしょう。自分が得意なこと?今まで力を入れてきたこと?自分の強み?様々ありますが、そういう中で、これといって目立ったスキルを持たない人もいます。それでもゲーム業界に受かったりしています。なぜなのか。会社にとって必要な人材と言うのはそれぞれです。企画を立てられるアーティストだったり、プログラムできるプランナー だったりです。いずれも共通しているのは会社にとって恩恵がある人物です。抜けているピースにピッタリハマる形をしている人です。同じような強みを持っている人を何人も雇っても仕方ありません。多角的な視野でゲーム開発をするためには多様な人材を確保したいのが会社というものだと思います(たぶん)。そのためにはたとえ技術がなくてもその他の部分が欲しいから取りたい、というパターンもあるのです。なぜなら技術は後から教えられるからです(中途はその限りではありません)教えられないのはその人の人間性です。例えば、居るだけで周りを和やかにしてくれる人、どんなにプレッシャーを掛けられても折れずに立ち向かえる人、怖いベテランに平然と話しかけられる人。社風やプロジェクトの雰囲気にマッチする人においては、スキルはそこまで重要ではありません。プランナーは特にです。スキルに自信がない人は面接でそこをぜひアピールしてください。具体的なエピソードを添えると特に良いです。「自分を取り合うようにラインしてくる友達が何人も居る」「サークルの怖い先輩にきつく注意をした」「誰も友達がいない中で3浪して志望校に受かった」などのような感じです。決して自分では長所と思ってないところでも会社としては欲しい人材だったりするので、自分がどういう人物で何者なのかハッキリと伝えましょう。アピールできるのはスキルや実績だけではないのです。

まとめ

面接は難しいです。何度も落とされると人格否定されている気になるものです。でも大丈夫です。あなたがたまたまその会社にマッチしていなかっただけです。これから面接に臨む人も大丈夫です、どうか気楽にしてください。上記の事を頭の片隅にでもおいて、あなたの事をしっかり伝える事だけに尽力してください。既になんらかの製作物があったり立派な実績がある人はそれほど心配する必要はないでしょう。今回はそれに関係なく落とされない為にはどうすれば良いかを述べました。皆さんの面接がうまくいくように応援しています。

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