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未来のようで過去世のようで【短歌5首】


朝起きて白湯をちびちび飲みながら今日の調子を胸に留める


録画してまだ観ていない番組は未来のようで過去世のようで


機嫌など薄い氷のその上にかぼそく立っているようなもの


肌を掻き噎び泣きたる日の夜に湯船にあった柚子のかるさよ


るるるるる鼻先にまで香りきてうずを巻きゆくりんご華やか