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楽しい時間は長いだろうか、短いだろうか

もう4月中旬だ。この間まで、桜に浮かれていたと思ったら、今日などは夏のように暑い。月日が経つのが早いなと思う。

「働いていた時は、毎日が忙しいせいか、時間が経つのが遅かったな」
と言ったら、家内がすぐに反応してきて
「反対よ、毎日忙しいから、あっという間に時間は過ぎていくの。退職して毎日時間がある人は、時間が過ぎるのが遅いのよ」
と反対のことを言う。

ありゃ、どっちが本当なのだろうと頭をかかえてしまった。

この難問を解くために、しばらく無い知恵をしぼった。

先ずは、生活の言いまわしを思い出してみる。
夢中になった場合「時を忘れて」と言う。こういうときの時間は早く感じられる。
一方、人を待つ間の時間は中々過ぎない。まだ来ないとイライラする。早く終わってほしい嫌な仕事の時間は中々立たない。

時間を意識するか、しないかは、重要な点のようである。意識する時間は中々過ぎない。意識しない時間はすぐに過ぎていく。

どういうときに時間を忘れ、あるいは忘れないか。楽しくて夢中になっているときの時間は早い。嫌な苦痛なときの時間は中々過ぎない。

すると、家内と私の意見の相違は、家内は、時間が経つのが早いほどに、夢中に楽しく仕事をしていたということで、私は、早く月日が過ぎてほしいと思うほど、仕事が楽しくなかったという、余り愉快でない結論になる。

この結論は、家内には黙っていようと決心した。

そういえば、子どもの頃の一日は、学校から帰ってからも友達と遊んだりと長かった。大人の一日は子どもの時より短く感じられる。楽しくても長いということもあるではないか。やはり、先程の結論は、保留ということにしよう。


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