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マネジメント経験

よくクレームばかりして、解決の筋道を考えない人がいる。言うことは正論なのだが、未来への道がない。そんなひとを見るとマネジメントの経験がなく、調整の苦労を知らないのではないかと疑いたくなる。

人は、一生に一度はマネジメントの仕事をした方が良いと思う。それは決して出世するとか人の上に立つとかいうことではない。人間関係の諸事を調整する苦労を経験することが大切だということである。

マネジメントにおいて、調整が大きな比重をしめている。組織における主張の対立には、白黒つけられないことが多い。社会にはメンバー間の内部対立がある。公共の福祉とは、人権と人権の内部対立を調整し、両方の利益になる所ににある。皆のためになるようにするには調整しかない。落としどころを探す。人間の最大の能力は、そんな自分の経験を基に他人の置かれている状況を類推することにある。

マネジメント経験を通じて様々なことを調整する苦労は、生きる力になるはずである。

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