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母の短歌

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母が生前に作った短歌をまとめたものです。
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#歩く

母の短歌 年を重ね日々思ひゐるこの足でしかと踏みたきまだ知らぬ地を

母の短歌 年を重ね日々思ひゐるこの足でしかと踏みたきまだ知らぬ地を

東日本大震災のあの日、高齢の母がいないというので、家の前で近所の人が心配していると、向こうから母が歩いてやってくるのが見えた。「電車が止まってしまったので、柏駅から歩いてきました」と言う母の言葉を聞いて、近所の人たちは、ほっとするやら、驚くやらだったそうだ。足が達者で、歩くことを苦にすることがなかった。友人と山にも行っていたようだ。私と尾瀬に行ったときも、一度も疲れたと言うことはなかった。30キロ

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