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不便な経験の紹介と改善:結婚式の見積もりと打ち合わせ

最近の状況

久しぶりです。UX・UIデザイナーのキムです。

最近は、3月の結婚式に向けて、結婚式場の打ち合わせで毎週が充実しています。
しかし、打ち合わせを進めるごとに結婚式の費用が見積もりからどんどん増加しており、その過程で妻と喧嘩したこともありました。

今回の経験から、このような打ち合わせでなぜ費用が増加したのか、なにが原因で喧嘩したのか、どのような気持ちになったのか、最終的には何が改善されると良いかを考えてみました。

喧嘩になった発言

結婚式費用と、見積もり作成

費用増加を言う前に、結婚式の費用がどのような項目に構成されているか説明したいと思います。(※私たち夫婦の見積もりを基にしていますので、多少の違いがあるかもしれない点に注意してください)

結婚式費用の7項目
1. 食事(披露宴の食事・ケーキ・酒類など)
2. 空間(チャペル、披露宴の貸し料金など)
3. 演出(花・司会者など)
4. 記録(エンドロール・写真集・撮影など)
5. 衣装、美容(着物・ドレス・メイクなど)
6. お土産(引き出物、プチギフトなど)
7. ペーパー(メニュー・出席票・招待状など)

見学の際に、以下の項目でさまざまなプランやイベントが追加された見積もりが提案されます。

ちなみに、どの結婚式場も他の結婚式場に顧客を奪われたくないため、「いまここで契約を行うと安くなるイベント」があり、その割引価格が非常に大きいので、本当に気に入った結婚式場は最後に見ることをお勧めします。

私たち夫婦も、最後に見た和風の結婚式場が非常に気に入り、予想以上に安い見積もりに誘惑されて、最終的に契約を結びました。

見積もりを作成する際

費用が増加する過程

見積もりを受けた後には、複数の打ち合わせが予定されています。

打ち合わせは、それぞれの項目の専門家と会い、相談しながら見積もりの内容をチェックしたり、アップグレードする時間です。

例えば、コーディネーターとウェディングドレスを試着したり、フローリストとテーブルの花について実物を見ながら意見を交換したり、シェフと披露宴の料理を試食しながら感想を言ったりします。

専門家のこだわりを直接見ることも楽しく、他のプランと比較しながら見積もりと夫婦の認識を合わせていく重要な時間です。

しかし、私たち夫婦の場合、見積もりでの認識があまりにも合わなく、いつも打ち合わせの最後にはプランをアップグレードするパターンが続いていました。

打ち合わせのパターン

喧嘩した理由

費用が増加しても、私たち夫婦はもともと結婚式に対する理想が高いため、予算をしっかり用意していたので、支払いきれないほどの負担ではありませんでした。

しかし、安い見積もりを受けると、自分の中の予算感が崩れてしまい、打ち合わせ後にアップグレードされるたびに何か損している気持ちまで抱くようになりました。

そのため、妻に「安くできるけど、なんでわざわざアップグレードするの?」と言ったことが原因になって、打ち合わせ後に妻と喧嘩をしました。

自分の結婚に関する意識の流れ

なにが問題だったのか

今回の費用増加に対する自分の感情的な反応や、妻との喧嘩について反省もしましたが、本当に自分だけの問題なのか?と思い、このような状況を避けるためにはどうすればよかったのかを思いました。

まずは、結婚式の準備の過程から喧嘩前までの経緯を整理して、どこを改善した方がいいのか考えてみました。

問題だとおもったところ
1.見学の際に、プランナーが夫婦の理想に合わない見積もりを提案した。
2.見学の際に、それぞれプランを夫婦にイメージ化させなかった。
3.見学の際に、夫婦がプランナーに具体的な理想や、予算をを言ってなかった。
4.事前調査の際には、全体的な予算だけを考えていて、具体的な費用項目とその中身について詳しく調査してなかった。

整理
結婚式の具体的な費用項目と、その中身を理解しないと、夫婦もプランナーも、結婚式に対する理想や予算感を把握しづらい。
そのため、夫婦の理想と異なる見積もりを受ける可能性が高く、打ち合わせで金額の修正することが多く発生する。


デザインアイデア

整理した問題に関して、アイデアを考えてみました。

目標
・見積もり作成する際に、プランナーが夫婦の理想にマッチした見積もりが提案でき、打ち合わせで費用変更が減る(喧嘩しない)

アイデア
・(採用)事前調査の際に、結婚式の具体的な費用項目とその中身を理解することができ、プランナーには夫婦の理想と予算感を伝えることができる

・(破棄)見学の際に、プランナーだけでなく全ての専門家が一緒に参加して作成する。
・(破棄)見学の際に、プランナーが費用項目を夫婦に可視化させてくれるツールを持っている。

目標に対して、夫婦がしっかりと事前調査を行うべきか、それともプランナーがしっかりと提案するべきか、悩みました。

ただし、結婚式場の視点からは、とにかく安い見積もりでも契約を結ぶことで、他の結婚式場に顧客を奪われないメリットもあると考え断念しました。


プロトタイプ

夫婦が結婚式の予算に対して事前調査を行う際に、全体的な総額だけでなく、具体的な費用項目をイメージできるアプリを構想しました。

主な機能として、費用項目ごとに予算を可視化する画面と、各項目の中身も可視化する画面が含まれています。


費用項目ごとに予算を可視化する画面」に関しては、最初に夫婦が費用項目を把握することを目標にし、最後には作成された予算をプランナーが確認して夫婦の予算感を理解することを狙いました。


各項目の中身も可視化する画面」に関しては、各項目ごとに専門家の説明とともに、結婚経験者のコメントが表示される仕組みを考えました。

この画面では、夫婦が予算を設定する際に、各項目に関する詳細な情報や経験者のアドバイスを得ることができ、より具体的なイメージを持つのに役立ちます。

同時に、プランナーもこの画面を活用して、夫婦が持つ理想や希望に対する理解を深め、より適切な提案を行うことが可能です。

これにより、夫婦とプランナーとのコミュニケーションが円滑に進み、満足度の高い結婚式の見積もりが受けることを狙いました。


感じたこと

夫婦が結婚式を本格的に準備する前には「親や親族に感謝の気持ちをしっかり伝える時間を持とう」と考えました。

しかし、実際に予算を受け始めると、感情的になり、最初の気持ちを見失ってしまいました。

今回の経験から、様々なアイデアを考えてみましたが、昔から損する気持ちになるとイライラしてしまう性格があり、この問題を本質的に解決するためには、まず夫婦の間で何が本当に損なのかを冷静に考えることが重要だと感じました。

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